鉛直荷重の種類
2022/06/29
おはようございます。
土手加藤材木店の加藤です。
春の到来を告げる桜もすっかり散ってしまいましたが、
今年も私達の目を楽しませてくれました。
来年もまた楽しみです。
さて今回のブログも家づくりにおける構造についてです。
前回のブログでは、
荷重には長期荷重と短期荷重の2種類があると書きましたが、
今回は荷重の方向についてです。
荷重は重力方向の鉛直荷重と、
横方向の水平荷重の2方向に分けられ、
構造計算上ではこの2つの方向について検討をすることになります。
今回は鉛直荷重についてです。
鉛直荷重
鉛直荷重は重力方向への荷重の事を指していて、
建物自体の荷重(固定荷重)や家具や人などの荷重(積載荷重)、
それと雪の降る地域などでは屋根に積もる雪の荷重などがこれに該当します。
鉛直方向への全体的な流れ方は、
屋根面については、
屋根野地板→屋根垂木→棟木・母屋→小屋束→軒桁→
小屋梁→2階の柱(3階建ての場合なら3階の柱)のいうような流れになります。
2階の床面には人や家具などの積載荷重があり、
その流れ方は床材→2階根太(構造用合板)→梁・桁→1階柱→1階床板→1階根太(構造用合板)→大引き→土台→基礎→地盤
このような流れになります。
積載荷重なので当然初めは床面で荷重を受けて、
それから梁と柱そして下階の床から土台そして基礎という順番になります。
ここで注目するのが鉛直荷重については筋かいなどの耐力壁は負担をしないという点です。
感覚的には耐力壁は一部負担をしているのかと思っていたんですが、
許容応力度計算での検討式を見ればわかりますが、
耐力壁は鉛直荷重に対しては考慮されていません。
耐力壁の負担については次回の水平荷重の時に書きます。
今日のブログの内容から鉛直荷重の伝達を良くするためには、
上下階の柱の位置が一致する方がいいことが分かると思います。
それでは次回は水平荷重についてです。