秋田杉でわざわ座の家具造り
2016/12/06
土手加藤材木店の加藤です。
ただ今急ピッチで大工の手「わざわ座」の家具を造っています。
今月末にビックサイトで開かれる展示会に出展するための家具です。
見どころは家具デザイナーの小泉さんがデザインした家具を大工職人が造るという点。
昨年も開催されたこの「大工の手 わざわ座」は大盛況のうちに閉幕しましたが、
本年度も開催されるという事で、
土手加藤もこのわざわ座の座集に参加していますので、
ただ今日曜日を返上して家具を製作しています。
日曜日の朝から現場に大工さんが図面とニラメッコ。
ものすごい形相です(笑)
今回出展するのは椅子です。
この椅子の形状を理解するのに少し時間がかかります・・・
どうやら図面を飲み込めたようです。
さあどんな感じになるのか楽しみです。
今回土手加藤が使用する椅子本体の木は今は大変貴重な官木の秋田杉の赤。
柾目をどちらに向けようかで大工さんと愉快な議論。
今回は大工さんの提案で作製することになりました。
秋田杉と言えば木曽桧、青森ヒバと並んで三大銘木です。
秋田杉の赤は特に美しくて、茶室や高級料亭などの廻縁や長押などに使われます。
四方柾(しほうまさ)で木取れるかなー。
少し追い柾が混じりましたがご覧のとおり大変きれいで秋田杉ならではの優雅さがあります。
徐々に椅子の組み立て作業が進んできているようです。
脚の部分が組み上がりました。
そして・・・
いかがでしょうか。
家具デザイナーの小泉さんらしい各所細やかな曲線が柔らかさを感じさせてくれます。
完成形です。
座面には江戸の伝統工芸である江戸小紋を選択。
江戸の大工職人と伝統文化が見事に融合して、江戸の「粋」を表現しました。