無垢材がずらり・・木の視察
2016/12/06
おはようございます。
台東区で工務店をしている土手加藤材木店の加藤です。
昨日のブログでもお話ししましたが、東京ビックサイトで行われた未来セッション2015の合間に新木場に無垢材の視察に行ってきました。
ビックサイトと新木場は近いのでお昼休みを兼ねて足を運んでみました。
久しぶりの新木場木材市場。
ここは鮮魚でいうと築地の様な所で、全国から様々な無垢材が集まります。
柱や土台 梁などの構造材や長押や廻縁などの造作材などが展示してあり必要な無垢材を買い付けることができます。
ただし一般の方は買うことができません。
本当は3か月に一度くらいはこの市場にきて無垢材の見極めを含め、木材の相場や動きまたはを確認したいのですが、なかなか来ることができませんでした。
沢山の無垢材が山積みです。
これらは山から伐採されてきて近くの製材工場にて建築資材として運ばれてきます。
いうならばこれらの材料を現場で大工さんが使うという事です。
奈良県の吉野地方で生産された桧の長押(なげし)です。
善しのは杉や桧の生産では全国屈指で、この吉野産の桧は木肌が大変美しくて和室などに使われる化粧の柱は大変落ち着いた雰囲気になります。
画像の長押は和室の造作材として使われます。
これは同じ桧でも長野県の木曽で生産された桧です。
われわれ材木屋は尾州とよく呼んでいます。
木曽桧は戦時中に大量に伐採されて今はいい材が取れません。
大変貴重な無垢材です。
木曽桧は原木が大変大きいので、昔から社寺建築に使われてきました。
材自体は柔らかく加工性にも優れているので、彫刻や造作材に向いています。
こちらは秋田県産の杉の天井板です。
いかがでしょうか
大変美しいですよね。
この秋田杉の天井板は木目が力強いのが特徴で、それでも気品があることが一番の特徴です。
秋田杉の地木などは大変きれいなんですが、木曽桧と同じでまったく市場にでてきませんね。
この盤木は椹(さわら)です。
桧の代用品として有名な針葉樹です。
さわらも戦時中に大量に伐採されていまでは希少品です。
原木自体は50mにもなる大径木ですので、その用途は様々です。
さわらを壁や天井につかった浴室なんかは贅沢ですね。
こちらは北海道産の栓(せん)です。
タモより薄い木肌が特徴で、加工性がいいことと仕上げるときれいな杢目が特徴です。
家具や内装の建具に使われます。
栓は和にも洋にも会うのが選ばれる理由です。
これは栗です。
栗は材の外側は褐色を帯びた灰白色で、中心部分は淡い褐色で木肌は少し粗いのが特徴。
家具や彫刻にもよく使われます。
こちらはケヤキ(欅)。
芯は赤褐色で力強い木目が特徴。
社寺建築でも有名で用途は様々。
こちらはタモ。
ロシア産が多数を占めていて北海道産のアオタモは貴重品のようですが、最近では少しづつ材を見る機会もありますね。
タモはフローリングが有名です。
本日は無垢材のご紹介でした。
また次回をお楽しみに