石神井台の現場では造作家具を製作してます
2017/09/02
おはようございます。
土手加藤材木店の加藤です。
昨日8月15日は終戦記念日。
今年も靖国神社にお参りに行ってきましたが、
仕事の都合もあり参拝時間が午後の一番雨が強い時間になってしまいました。
終戦記念日が雨というのは珍しいですが、
大雨にもかかわらず沢山の人たちが参拝に訪れていました。
さて石神井台の現場ではいま完成に向けて最終工程に入っているようです。
そこで今回は久しぶりの現場レポートで造作家具製作のご紹介です。
まずは現場用のプレーナーと呼ばれる加工機で桧の部材を削ります。
土手加藤では家具材は一枚板よりも矧ぎ合せが多いので、
このように幅の狭い板の寸法を決めていきます。
まず材と材を矧ぎ合せ(はぎあわせ)るのに一番重要なのは、
材のカネを出すこと。
カネとは直角(90°)の事を表していて、
この作業がおろそかになるとこの後の工程が全てダメになります。
このカネ出しの作業が終了したら、
間髪入れずに無垢の板同士を矧ぎ合せるんです。
この作業を翌日にすると先ほどのカネに狂いが出る為に、
すぐにハタガネと呼ばれる引き合わせ材にて部材同士を矧ぎ合せます。
ハタガネで部材同士に隙間ができないように締め付けます。
ちなみにカネは家具製作に限らず家づくりでも重要な作業なんです。
上の画像は前日にはぎ合せておいた桧のカウンター材です。
ハタガネで部材同士をガリガリに締め付けるので、
台面(表面)のつなぎ目には少し凹凸が出来ます。
この凹凸を平らにする為に幅広のプレーナーで仕上げるんです。
ここまで説明すれば今日からあなたもご自分で無垢のカウンター製作は可能です・・・
できなければご用命くださいね・・・
今回の造作家具は桧を使用するので現場には桧の矧ぎ合せ材がそこらへんに並んでいます。
今回使用する桧部材は尾鷲産の桧。
目込みの良材で大変満足しています。
この矧ぎ合せた家具のカウンター材をカンナで仕上げます。
家具屋さんなどではプレーナーで仕上げるところが多いですが、
土手加藤では極力カンナにて仕上げるようにしています。
まだ完成してませんが仕上がりはこんな感じです。
ここに桧の建具を付ければ完成です。
ですがまだまだ時間はかかりそうです。
完成をお楽しみに。