柱と土台は桧
2016/12/06
木造軸組み工法で使われる材料の中で重要な要素はやはり材木と言えるでしょう。
住まいの骨格である構造材や仕上げ材の造作材に至るまで、木造住宅であればその用途は様々です。
今では石油製品の使用頻度が多い現代の家では、木材を使っているのかどうかも分からなくなってきています。
木造軸組み工法においても柱や土台・梁の構造材では、無垢の材料や集成材を使うところもあり、工務店やハウスメーカーによりまちまちです。
どれがいいということは一概に言えませんが土手加藤材木店で使用する柱と土台は無垢の桧としています。
これは土手加藤のこだわりといえばそれまでですが、桧を使用する目的はそれなりにあるんです。
桧は国産針葉樹であり、杉やヒバ、松などと同じ部類です。
杉と並んで日本を代表する木材です。
桧の産地と分布は福島県東南部以南の本州・四国・九州に広く分布しています。
一般的に桧は知名度はあるのですが、よく言われるのが高価で敷居が高いというイメージです。
確かに平屋の数寄屋造りの和室などでは桧の柱を使っているのでそういうイメージがあると思いますが実際にはそうではありません。
これは桧のランク(等級)にもよることなんですが、節のないようなきれいな材料は確かに高価になります。
ただし一般的な住宅に使われる無垢の桧の柱は、節があり決して高価な部材ではないんです。
また節があるからと言って構造上の強度に問題があるというわけではありません。
桧の家は高価だぞというようなことをいいたくて桧の家づくりをしているわけではないんです。
これはまた別の機会でここで書くことにしますが、桧を構造材として使った家を適正な価格で建てられるということをより多くの人たちに知ってほしいというのが一つの目的なんです。
また桧は法隆寺でも知られているように耐久性が飛びぬけて優れているので構造材として使えば3世代までは長く暮らせる家になります。
また無垢の柱は立木から伐採されて住宅用の柱になってもまだ生き続けて呼吸をするので調湿機能にも優れています。
桧に限らず木造の家は構造材に通気性を保つことができれば丈夫な住まいになります。
それではまた次回お楽しみに!