防水工事で漏水対策を万全に 新築現場進行報告
2016/12/06
おはようございます。
台東区で工務店をしている土手加藤材木店の加藤です。
浅草では恒例の羽子板市も終わって今年もあとわずかとなりました。
忘年会やら何やらで酒が抜けない日々ですが今日も頑張ってブログ更新します。
新築現場進行報告です。
外部からの防水対策を万全にすることは当たり前ですが重要です。
本日は新築工事における様々な場所においての防水工事をご紹介します。
屋根工事が終わって窓周りにサッシが取り付けられると、本格的に雨対策を行うことになります。
この工程は外壁工事が始まる前に行われるもので、外壁が仕上がってからでは見ることはできません。
外壁の耐力壁とサッシの取付部分に防水テープを張って処理します。
これはサッシを留めている釘穴から雨が建物内部に侵入するのを防ぐためです。
画像の●がテープ部分で粘着性の両面テープになっています。
この防水テープをサッシ廻り全てに張っていきます。
サッシ廻りにテープが張られたら、次は外壁に透湿防水シートと呼ばれるものを張ります。
先ほど紹介したサッシ廻りの両面テープの上にこの防水シートを張り付けて、
建物全周にわたって覆うように張っていきます。
つまりサッシ廻りは2重で防水対策を施すことになります。
外周部に透湿防水シートは張り進めます。
シートとシートの重ね代は10cmと決められています。
このシートは外部からの雨の侵入防止の役割と壁体内部の結露防止の役割もあります。
熱は暑いところから寒いところへ移動します。
熱の移動と共に空気中に含まれる水分も移動するので、この水分を外に逃してやらないといけません。
このシートは建物内部で発生した水分を外に逃すことができます。
本建物も外壁は通気構法ですので、この後に行われる胴縁との間にできる通気層(空気の通り道)によって
外壁下地に発生する結露のリスクを無くすことができるんです。
外壁の通気構法は今では一般的ですが、
建売住宅などではいまだに通気を取らずに外壁を仕上げている場合もあります。
フラット35や長期優良住宅では標準でこの通気構法が指定されています。
次は外壁に空けられた穴の防水処理です。
建物の外壁には24時間換気やエアコンや換気扇などの外に向けられる穴があります。
この穴にも防水処理が施されます。
上の画像の緑色のものは外壁に空けられた穴の防水部材です。
外壁に空けられた穴には配管部材が出ているので、その配管に外からこの緑色の部材を被せて、
廻りを同じく粘着性のテープで張り付けます。
この緑色の防水部材は伸縮性がるので配管部分によく密着します。
これで外壁の穴廻りの防水対策も万全です。
これらの防水処理が終わると民間の機関による防水検査が行われます。
今回は以上です。
また次回をお楽しみに!