準耐火構造の3階建て手刻み中です
2016/12/24
おはようございます。
土手加藤材木店の加藤です。
台東区の上野桜木の準耐火構造の3階建てがただ今下小屋にて手刻み中です。
土台の墨付けと刻みは終わったようなので、先日米松の梁が4ton車に満載で運ばれてきました。
準耐火構造の物件なので土手加藤では梁は米松が標準になっています。
桧を使ってもいいのですが、部材の調達が間に合うのかが不安なので米松にしています。
米松が普及する前は国産の地松を使うことが多かったのですが、
地松が不足したことと、コストの面から今では米松を使用することがほとんどです。
それにしても最近の米松は本当に軽くなりました。
当然機械乾燥がきちんとされているので当然なのですが、
20年前の米松は本当に重かったです。
長さ20尺の尺二寸の米松をかついだことがありますが本当に重かったです。
私も若いころは相当に力がありましたが、最近では6寸のイタゴを見ているだけで腰に痛みがはしります。(笑)
手刻みの利点は何と言っても大工の基本である墨付けを理解できることにあります。
その分手間暇はかかるのですが、大工を育てるにはやはり墨付けと手刻みは最も重要なファクターです。
設計図面から梁の伏図を作成して、その伏図通りに梁に通り墨を打っていきます。
墨付けが進んできたので梁の加工に入ります。
墨付けた梁を一本一本手刻みで加工していきます。
次々に梁を加工していきます。
2階の床梁、3階の床梁、小屋梁と続いていきます。
手刻みはまだまだ続きます。