松の太鼓丸太と杉の化粧梁が入荷されました
2017/04/27
おはようございます。
土手加藤材木店の加藤です。
昨日の早朝に都内の新築のお客様の家に使う杉の梁・桁の材料がトラック満載で搬入されてきました。
桧の柱を含め杉の梁と桁は全て国産の杉です。
このブログでも何度も取り上げていますが、
全国の工務店と設計事務所の方々にはぜひ国産の梁桁材を選定されることをお願いしたい。
米松や集成材でないといけない理由は何なのか。
この質問に明確に回答できる設計士や工務店経営者が何人いるのか。
自分達の産地で育った山の木を使って家づくりをすることが地域の活性にもなるし、
その気候に合った住まいになることになると思うのだが・・・
都内の防火地域で耐火構造を建てる土手加藤とすれば、
無垢の木のデザイン性は何物にも勝るという事です・・・
今日はこのあたりで材木屋オヤジのウンチクはやめておきましょうか。
さっそく下小屋にて積み荷の荷卸しです。
昔の材料とは違い今は機械乾燥されてきているので、
梁材は本当に軽くなりました。
それでも乾燥させることにより木の強度は上がります。
JAS認定工場で機械乾燥された杉材は強度を含め明確に数値化されるので、
構造計算が必要な建物にも対応が可能です。
機械乾燥の技術が進んだおかげで大きい断面の梁の乾燥が可能になりました。
それでも全国の製材工場ではそれぞれ乾燥技術の向上にまじめに取り組んでいます。
またまた使います地松の太鼓丸太。
小屋ばりに使うのですが、
土手加藤ではこの地松を各産地から積極的に買い付けています。
昔は地松の生産工場は各地にあったんですが、
残念ながらいまではほとんど無くなってしまいました。
この地松の梁部材は探すのが大変です。
今回も満足できる最高の松の太鼓丸太が入りました。
私がトラックから降ろそうとしましたが、
見ているだけで腰が痛くなったので大工に代わってもらいました。
この地松の梁は凄く重いです。
長さが20尺(6.0m)×300の杉の化粧梁です。
この梁はそのまま表しで化粧材として見えます。
都内でもこのように木組みの家が建てられるんです。
長さがすごく長いので傷をつけないように慎重に下します。
この化粧梁は全てカンナで仕上げられます。
全ての化粧梁の積み下ろしが終了です。
そろそろ墨付けの準備です。