隣地とはどれくらい離して家を建てればいいのか
2016/12/24
おはようございます。
土手加藤材木店の加藤です。
今日は勤労感謝の日ということもあり車の量も少ないようですね。
明日は東京でも雪の予報ですが本当に降るんですかね。
雪が降ると現場の進行に影響があるので気になります。
とりあえず雪かき用のシャベルは倉庫から出しておいたので準備は万端です・・・
でも降らないでほしい・・・
でも雪が降れば雪見酒ができる・・・
さて家を建て替える際に新たに建てる家はお隣さんとどれ位話して建てればいいのでしょうか。
この質問は結構多いです。
当たり前ですが家は敷地内に建てなければなりませんので、
敷地内であれば特に問題はないのですが・・・
本日のブログでは、
民法(外壁からの距離)ではなく一般的に家を建てる際の距離に関して取り上げます。
台東区などの下町ではいまだに3軒長屋の家などがあります。
これは昔敷地境界線上に基礎と壁を造って、
それを共有していました。
昔はそれが当たり前で、台東区や中央区などではそのような家がまだ多く残っています。
これはこれで風情があっていいものですが、
現代ではやはりそういうわけにはいきません。
家を建てるには当然ですが建物の外周に現場用の足場を建てます。
この足場は大工さんや外壁屋さんなどが上階で作業するために必要になるもので、
この足場を建てるスペースが必要になります。
足場と建物外周面があまり近いと外部で作業する人が凄く苦労します。
敷地に余裕があればこのような問題はないのですが、
都心の狭小地などではこの足場と建物外周との距離にあまり余裕がありません。
現場の作業からみると、
やはりお隣さんと建物中心との距離は大体45.0cmくらいは確保したいものです。
家は建ててそれで終わりというものではありません。
家は定期的にメンテナンスをしなければなりませんので、
これらを勘案してもやはり45.0cmは必要になります。
大体45.0cmくらいあれば現場での作業も無理なく進行することが出来ます。
これを切ると・・・・結構大変なんです。
木造の場合は建物外周面に構造用合板を張ります。
この合板は耐震用に張るための合板で、
この合板を張ってしまうと外壁工事は完全に外部からでしかできないんです。
外壁材を搬入させるのも一苦労ですし、
足場の上で人が移動するだけでも一苦労です。
私もよく足場の間にはさまれることが多いです(笑)。
それでもどうしても45.0CMを確保できない場合も多いのが都心の狭小地での実情ですが、
やはり隣地との距離はある程度は余裕をもちたいものですね。