防火地域とはどんな地域なの?

      2016/12/06

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おはようございます。

台東区で工務店をしている土手加藤材木店の加藤です。

 

都心で住宅を建てるまたは何かしらの建築物を建てるといった場合に、

防火地域または準防火地域という言葉を耳にすることがあると思います。
この防火地域というのは東京都内の特定の地域だけではなく、

地方においても駅周辺などの大型複合施設やビルなどが密集する

商業地域周辺などもこの地域に指定されていることが多いです。
また都内でいうと環七や環八や明治通りなどの主要な幹線道路周辺も

この地域に指定されています。

 

防火地域とは都市計画法で定められた地域で、

「市街地における火災の被害を防ぐために指定された地域」ということです。

また、建築基準法および同法施行令で具体的な規制が定められた地域のことです。

 

簡単いうと防火に関して法律で指定されている地域のことです。

 

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文字通り防火に関しての規制が一番厳しい地域として指定されているので、

住宅や建物をこの地域に新築する場合には一定の規制があります。

この都市計画法が成立する昭和43年前までは

このような防火に関する地域の指定が無かったので

住宅や建物への細かい規制がありませんでした。
先ほど述べ通り幹線道路では大地震などの災害の際に、

建物が火災で倒壊するようなことが起きると道路が寸断してしますので、

このような大きな道路周辺は防火地域に指定されるのです。

道路は災害の際には緊急車両や復旧のための重要なライフラインになるからです。
同じように駅周辺の商業施設には沢山の人が利用しているので、

災害の際にこの施設周辺地域が、

火災などで大きな混乱が起きないように規制されているのです。

またこの防火地域に次ぐ都市計画上の地区が準防火地域です。

東京23区内でいうと防火地域の廻りをこの準防火地域が取り囲んでいるような感じです。
仮に防火地域と準防火地域にまたいで建物を建てる場合には、

特別な場合を除きその建物全体に関しては防火地域の規制が適用になります。

つまり厳しい方の規制で建てなくてはならないんです。
また東京都が新たに制定した新防火地域という地域があります。

この地域は準防火地域内にある地域の事で、

東京都が災害対策として重要地域としている地域の事です。
東京都23区の中でも台東区は防火地域の範囲が広いです。

谷中や上野桜木地区などを除く広い範囲でこの地域の指定があります。

災害に強い街づくりを目指しているという事なんでしょうね。

 

次回は防火地域と木造住宅について書いてみたいと思います。
それでは次回お楽しみに!

 

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