浅草寺周辺を巡ってみました

      2016/12/06

浅草寺本堂

土手加藤材木店の加藤です。

新年あけましておめでとうございます。

本年もよろしくお願いいたします。

 

2016年が始まりました。

今日4日は銀行やお役所などが始まっていますが、街中はまだまだお正月休みで静かですね。

 

お正月に飲んだお酒がまだ体から抜け切れていないせいか何やら体がだるいです。

そこで体をリセットするために浅草寺周辺を散歩してみようと思いました。

 

今回のようにまじまじと浅草寺周辺を回ったことは正直ありませんでしたが、

カメラを片手に歩いてみるといろいろな発見があるものですね。

 

今回は南側から巡ってみました。

 

雷門

 

浅草寺の南側に位置し、浅草寺参拝の玄関口でもあるご存知雷門。

テレビや映画などの撮影でも毎回映し出されることでも有名です。

雷門は別名「風雷神門(ふうらいじんもん)」とも呼ばれ、

左右に風神と雷神の2神像が祀られていることもその名の所以と言われています。

 

雷門 雷神

 

雷門 風神

 

浅草寺参拝はこの風神と雷神の2つの神像が出迎えます。

この雷門は慶応元年(1865)に起きた田原町の大火災で焼失し、

それ以降昭和35年までなかったというのが少し驚きですね。

現在の雷門は松下電器の創始者である松下幸之助氏の寄進により再建されました。

 

伝法院

 

 

伝法院

 

雷門をくぐりその先にある参道が仲見世。

その左側に現れるのが浅草寺本坊・伝法院です。

ここは国指定名勝になっていますが、

残念ながらこの中は見ることができません。

上の画像は伝法院への通用門です。

 

この伝法院は「客殿」「大玄関」と、大小の「書院」などの総称でもあり、

このうち客殿は本山の修行道場でもあるそうです。

そして中には美しい庭園があることでも有名です。

地元でもあまりお目にかかったことがある人はいないんじゃないかと思います。

 

 

鎮護堂(おたぬきさま)

 

この伝法院の通用門のすぐ先にあるのが鎮護堂です。

入り口は狭くやもすると気が付かないで通り過ぎてしまうかもしれません。

 

鎮護堂

 

この鎮護堂は別名「おたぬきさま」の名前でも親しまれていて、

防火や商売繁盛の守護神として知られています。

明治初期に浅草寺境内内に住み着いたタヌキの乱行を鎮める為に祀られたということです。

何か心のなかでクスッと笑いたくなるような話です。

 

 

鎮護堂本殿

 

こちらが鎮護堂の本殿で、入母屋造りのこの本殿は大正2年に再建されたものです。

本殿隣のタヌキの置物が参拝者を出迎えてくれます。

 

実はここの敷地は伝法院につながっていて、奥の方に少しだけ伝法院の庭園を眺めることができるんです。

 

 

阿吽像が象徴的な宝蔵門

 

おたぬき様を出てまたまた仲見世に進路を戻して正面に見えてくるのが宝蔵門です。

 

宝蔵門

 

浅草寺には3つの門がありそのうちの一つがこの宝蔵門です。

天慶5年(942)に平公雅によって創建された山門で、

現在の門はホテルニューオータニ創始者の大谷米太郎氏の寄進により、

昭和39年に浅草寺宝物の収蔵庫として再建されたもの。

構造体は鉄筋コンクリートで高さは21m。

 

この門も左右に祀られた「阿吽の像」がひときわ際立っています。

 

宝蔵門の阿吽像

 

宝蔵門の阿吽像

 

実はこの阿吽像はそれぞれ作者が違うので、よく見ると顔の表情や骨格に至るまで違うので、

その辺を意識して見てみると楽しいですよ。

 

この阿吽の像は木曾桧で作られているそうです。

木曾桧は長野県の木曾地方で伐採される桧のことをいいます。

材自体の加工性が大変良いので数寄屋造りの造作材や、

この阿吽像のような彫刻にも重宝される部材です。

現在では木曾桧の伐採はほとんどなく大変高価で貴重な木材です。

 

この宝蔵門も過去幾度かの火災や戦火に見舞われて何度も焼失していて、

この鉄筋コンクリート製以前は入母屋造りの木造の建物でした。

 

 

浅草寺本堂

 

浅草寺の本堂はなんといっても屋根の勾配が急なことが最大の特徴です。

 

浅草寺本堂

 

昭和20年の3月の東京大空襲で焼失した本殿は、徳川家光建立の国宝の木造でした。

今の本堂は鉄筋コンクリート製ですが当時の形を再現しているといわれます。

 

昭和33年に再建された本堂は数年前に平成の大改修を終えたばかりで、

現在その外観は大変きれいです。

この大改修の際にそれまで使用していた瓦を、

耐震性の問題でチタン製の屋根材に変わったことでも有名です。

 

浅草寺五重塔

 

本堂を正面にして左側に立って売るのが浅草寺五重塔です。

 

浅草寺五重塔

 

この五重塔もやはり昭和20年の東京大空襲で焼失していて、

それまでは国宝の五重塔でした。

昭和48年に再建されたものです。

 

実はこの五重塔は一年に3日だけ中に入ることができますが、

残念ながらこの塔に入ることができるのは地元の一部の人のみです。

中はらせん階段になっているようで、最上階から眺める浅草寺周辺は大変見ごたえがあるそうです。

 

夜になると五重塔はライトアップされてまた違った表情をします。

夕方ごろに行ってみるのがお勧めです。

 

 

二天門

 

浅草寺の3つ目の門がこの二天門で、浅草寺の東側に位置しています。

二天門

 

隅田公園からのアプローチとしても良く使われる門で、他の宝蔵門や雷門より小さいです。

この二天門も平成の大改修を終えたばかりで、創建(1618)当時の美しさをしているようです。

この二天門は重要文化財に指定されていて、

創建当時は浅草寺境内にあったとされる東照宮の随身門であったとされています。

 

 

いかがでしたでしょうか。

まだまだ紹介するところは沢山あるのですが今回はここまでです。

 

土手加藤材木店公式ページはこちら

 

 - 観光名所案内