木造での梁の特徴

      2022/10/11

おはようございます。

土手加藤材木店の加藤です。

 

 

猛暑続きです。

上野の有名なあんみつ屋さんの暖簾をくぐっていただきました。

美味しかった。

また行こう・・

 

さて木造は柱と梁と耐力壁で構成されますが、

今回のブログでは梁の役割と選定するときの留意点を考えてみます。

 

 

木造に限らず鉄筋コンクリートでも鉄骨造でも梁は建物の自重や人や物を支える役割があります。

またそれらの荷重を柱に伝達させるという役割もあります。

これらの荷重は長期にわたって作用します。

木造における梁は強度(ヤング係数)が他の構造体と違って低く、

強度が低いという事は梁がたわみやすいという事なので、

梁の断面選定は慎重にならなければなりません。

また無垢の材木自体が含んでいる水分(含水率)がばらばらな事もたわみに影響しています。

 

国産の地松の丸太。強度が高く小屋梁などに使われるが今はほとんど使われなくなりました。

 

梁のたわみは床鳴りや建具の開閉や、

梁と柱や梁と梁の接合にも影響するので設計時からよく検討する必要があります。

それには材木をきちんと乾燥させて使用することは大前提です。

梁がきちんとした役割をする為にも断面選定と材木自体の乾燥の管理はきちんとしたいものです。

 

ところで品確法が登場してから特に木造でも強度が重視されてきました。

本来木造は強度よりも粘り強さで外力に抵抗する特徴があるのですが、

構造計算では建物の安全性を確認するのでやはり強度が前提になります。

梁の断面算定ではビックリするくらいの大きな断面を要求されることもあるし、

思ったよりも小さくて済む場合もあります。

これも時代の流れでしょうね。

それでも材木の特徴を良く知って、選定することにはこだわりたいものです。

 

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