吉野産桧の柾目板が大変美しいです
2017/08/10
おはようございます。
土手加藤材木店の加藤です。
昨日今日と湿度はありましたが割と涼しい日が続きましたね。
夜は久しぶりにクーラーをつけないで寝ることが出来ました。
それでもまた今日から夏日が戻るようですから、
体調管理は万全にしたいものです。
さて本日会社に来社してみると林場に新たな材木が配達されていました。
地桧。
奈良県は吉野産の桧の柾目(まさめ)板。
それぞれ柾目で木取りをした良材。
柾目は部材と平行に目(年輪)が並んでいる部材のことを言います。
桧に限らず材木の柾目は見た目が大変美しく、
上品で見る者の目を楽しませます。
いまこのような柾目材を使うことが大変少なくなっていて、
今回このような良材が入荷されてきたことに大変喜んでいます。
この柾目は建具材や家具に使われて、
それ以外にも建築では和室の廻縁や長押などの最も重要な場所に使われます。
また和室の天井板にこの柾目を使用すると大変落ち着きがあり、
昔から数寄屋などに使用されてきました。
我々材木商や町の建具屋さんが減少するのはこのような柾目材などを使うような仕事が極端に減ったことにあります。
我々材木屋はこのような部材をコストを抑えて仕入れをして、
取引先の工務店や大工にもっと使ってもらう努力をするべきではないでしょうか。
それには私達木を扱う者たちがもっと木の良さをアピールする必要があります。
日本人にとって木は身近なものです。
その事をきちんと説明が出来れば一般の人たちは必ず納得をしてくれるはずです。
話がすこしそれましたが、
桧柾目というとすぐに思いつくのが尾州(木曽桧)。
今では木曽の山々は奥深くなり、伐採が出来なくなっていることもあるので、
なかなか尾州材を見る機会が減りました。
今度久しぶりに木曽の山々に行ってみることにしようかな。
それでも尾州以外でこのような良材が育っていることは大変喜ばしいことです。
この大変美しい桧柾目板がどのように使われるのか楽しみです。