木材市場に木の視察です
2016/12/06
土手加藤材木店の加藤です。
大相撲秋場所は、大関豪栄道が横綱日馬富士を破り昨日まで隙のない相撲内容で13連勝。
見事な相撲内容です。
立会いの腰の低さと、持ち味のスピード感が今場所は特にいい。
今場所は全勝優勝間違いありません。
相当気は早いですがいよいよ日本人横綱が現実になってきました。
今の相撲内容を貫いてほしいものです。
さて本日は週末の土曜日。
午前中に千葉県浦安にある木材市場に木の視察に行ってきました。
日本全国の木材がこの市場に運ばれて、東京や千葉県に搬出されます。
取り扱う木材の種類はヒノキや杉などの針葉樹、
ケヤキやナラなどの広葉樹など大変多いです。
なかなか時間が取れずに市場に顔を出すことが出来ないのですが、
今日は何とか時間を作って行ってきました。
いつもながら広大な敷地内には沢山の木材が横たわっています。
約2か月ぶりの市場ですが、いつ来ても市場で働く人たちが笑顔で迎えてくれます。
こちらの部材は広葉樹のタモ。
これだけの幅広になると価格も相当で、カウンターやダイニングテーブルなどに使われます。
よく見ると木の周りが原木のままの状態になっています。
こういう状態は木材位置でしか見ることはできません。
この木材市場は、ここにおいてある部材以外でも欲しい木材があれば適材適所で探してくれます。
ここで働く人たちは皆全国の木材製材所と太いパイプを持っているので、
どんな部材でもほぼ揃います。
これはまた珍しい見事な青森ヒバの盤木。
これだけ幅広はなかなかお目にかかれません。
まだ乾燥が十分では無いので、これからがヒバが乾燥するまで長い時間寝かします。
青森ヒバは乾燥するまでに大変な気苦労がいります。
青森ヒバはいまではあまり伐採が出来ないので、
弊社の倉庫にもまだ青森ヒバは沢山眠っていますが、
全部購入しようか本気で迷いました。
こちらは和歌山県産の杉の天然乾燥の化粧梁。
機械乾燥をしていない本当の自然の杉の木肌が大変美しい。
カンナで仕上げた時のウ靴しい木肌が想像できます。
年輪が詰まっていて良材であることは一目瞭然ですが、
ここでまたまた市場の社長と杉の乾燥に関して熱のこもった議論に発展・・・・
ですが今日はその辺のところの話はやめておきましょう。
この杉は芯さり材ですが断面は尺超えで木裏以外は3方無節。
芯さりでもこのような大きな断面がまだまだ日本では採れます。
ぜひ全国の設計事務所、工務店には国産材を使ってほしいです。
次回の視察も楽しみです。