2世帯住宅のメリットとは・・・
2016/12/06
土手加藤材木店の加藤です。
以前このブログで「2世帯住宅を建てる際の補助金」をテーマに取り上げてみました。
色々な方たちに読んでいただいて、2世帯住宅への関心が高まっているのが伺えます。
事実2013年のリクルート住まいカンパニーが行った「2013年注文住宅動向・トレンド調査」では、
注文住宅を建てようと検討中の人たちの中で、2世帯・3世帯を含めた「多世帯住宅の検討者」は全国で22.8%、
首都圏にあっては何と25.1%になっています。
今回は2世帯住宅を建てる際のメリットを取り上げてみます。
1.親の老後の世話が近くでできる
先ほどご紹介したリクルートが行った調査結果の中で、
2世帯住宅の検討する理由の第一位が「親の老後のことを考えたから」でした。
2世帯と言えど同じ屋根の下で暮らしていれば、ほぼ毎日顔を合わせることになります。
子供とすれば将来の親の老後の面倒を考えた時に、家から1時間離れたところに毎日通うよりも
下の階に暮らしていれば何かあった時でもすぐ対応できるという考えでしょうね。
特に、奥さんの両親との同居が増えているという傾向にあるようです。
娘を嫁に出しても、同じ家に住んでいてくれれば安心しますよね。
ここに孫がいれば幸せの限りです。
2.子供の面倒を頼める
前段最後では孫の話がでましたが、
実は2世帯住宅への関心が高まっている要因の一つに「孫」があります。
この背景には、「共働き」というキーワードが隠れています。
つまり女性が社会に出て働くという事が当たり前の社会で、
子供を産んで育児するにしても、おじいちゃんとおばあちゃんが下の階にいれば何かと助かります。
また育児にひと段落が付いたらすぐに社会に復帰ができるという事です。
現阿部政権が掲げている「女性の活躍政策」も背景にあるのかもしれません。
仕事と家事を両立したい共働きにとっては2世帯住宅は理想的な暮らし方です。
また親世帯からすれば、孫とのコミュニケーションが日々できますし、
孫の成長を毎日感じることができる喜びがあります。
何にせよ、子供からすると親が一番何事も頼みやすいという事でしょうね。
3.注文住宅のコストを減らせる
土地は親が所有しているのでしょうから、あとは家にかかるコストだけを考えればいいですよね。
また面倒な土地探しも不要ですし、元々育ったところなので土地勘もあるので住みやすいです。
土地にかかるコストもそうですが、注文住宅にかかるコストも減らすことができます。
そのコストの配分は家族で話し合えばいいですが、親からすれば少しくらい余分にコスト負担しても
子供の将来の為や孫の顔が見られることを考えれば特に問題はないです。
子供たちは家づくりのコストが下がった分旅行に出かけてみたり、貯蓄に回せるというわけです。
4.相続税の引下げ
2015年に景気対策の一環で相続税が改正されました。
相続税の基礎控除が引き下げられ、特に不動産の評価額が高い都心部では課税対象者が多くなりましたが、
2世帯住宅を建てるという名目で、
その課税対象評価額が大きく引き下げることが可能になったことも追い風でしょうね。
節税対策という意識もあるかもしれません。
以上が2世帯住宅を建てる際のメリットです。
何よりも親と子供なので、
お互いを思う気持ちが2世帯住宅の関心につながっているんでしょうね。