燃えしろ設計の梁が到着です
2016/12/24
土手加藤材木店の加藤です。
一昨日は「スーパームーン」で度々話題になっていましたが、
残念ながら東京は雨模様で満月のお月さまは見ることが出来ませんでした。
なんでも今年のスーパームーンは例年になく満月が大きく見れたそうで、
その分期待した人は多かったはずです。
そこで・・・
スーパームーンの翌日の昨日ですが画像が撮れました。
一日だけの違いだからあまり変わりはないんでしょうね。
ただ浅草の焼き鳥屋で友人と一杯飲んだ後なのでかなり画質が悪いです。
申し訳ない・・・
さて前日の酒が少し残っていたのですが、
本日朝一で構造材の柱と燃えしろ設計による梁が搬入されてきました。
この構造材は台東区内の準防火地域で建てる3階建て準耐火構造の建物に使う柱と梁の一部分です。
もうすでに耐火被覆される梁は搬入されてきていますが、
本日搬入されてきた梁は準耐火構造で構造材の梁をそのまま化粧で見せます。
通常準耐火構造で使う梁は石膏ボードで耐火被覆をしますが
燃えしろ設計により梁をそのまま表しにすることができます。
どこの製材工場から入荷しようか考えたのですが、
今回の杉の化粧梁は栃木県で伐採されて同県のJAS認定製材工場で製材された梁です。
栃木県産の杉は目込みの良材があります。
真ん中の部材が杉の化粧梁です。
今年の8月に同工場に行って使用する燃えしろ梁を選定してきました。
梁の断面寸法は150×150、150×210でいずれも登り梁に使用します。
梁の断面です。
樹齢70年近くて、
一本一本の年輪が詰まっていて良材であることがわかります。
この燃えしろ設計というのは火災により木材の表面部分が燃えたときに、
その残りの部材断面でどれだけの荷重に耐えられるのかを許容応力計算によって計算して、
梁の断面寸法を決めるというもの。
これによって準防火地域での木造3階建てや新防火地域、防火地域での2階建て、
100㎡までは構造の梁や柱を化粧で表すことが出来ます。
住宅以外でも最近では保育園や幼稚園、
小学校などの公共建築物でもこの燃えしろ設計による建物がすごく増えてきています。
どのようになるのか楽しみです。