太陽の光と熱を家に取り込む
2016/12/06
おはようございます。
土手加藤材木店の加藤です。
今年も今日を含めてあと3日です。
東京でも今日はさすがにいつもの慌ただしさが無く静かな朝を迎えています。
さて本日は家づくりにおいて太陽を取り上げてみたいと思います。
何のこっちゃ・・? と思うかもしれませんが、家づくりには太陽が大きくかかわっています。
今日も外はすごく寒いですが、日中太陽が当たるところは暖かく、
太陽に体をあてるとじんわりと温まる感覚ありませんか。
この太陽の熱を上手に建物に取り入れることは非常に重要です。
例えば真夏の西日はものすごく暑くて息苦しさを感じますが、
逆に真冬この西日は1階の居間や2階の寝室に入り込むと部屋が少し暖かくなります。
この様な自然からの恩恵を上手に取り入れることはとても大切な手法になります。
しかも太陽の光や熱は無造作に家に降り注ぐタダのエネルギーです。
使わない手はありませんよね。
家の断熱性能を上げることはすごく大切という事をいつも書いていますが、
先ほども述べましたが真夏には室内の熱が逃げにくくなるということがあります。
特に南側や西側に配置された部屋は太陽熱の影響が大きいです。
この対処法としては日本では昔から南面の大きな開口部には、軒や庇を長くしてみたりして、
直射日光を家の中に入り込むのを防ぐという工夫がされてきました。
また店舗などでも良く見かけますがスダレをかけて日射対策をするという工夫もあります。
いまでは外付け用のロールブラインドなど大変便利で優れもののエコ商品が沢山あります。
これはただ単に日よけという概念ではなくて、
真冬の太陽高度が低い時期は軒や庇の先端から太陽の熱を取り入れて、
太陽高度の高い真夏は強烈な日差しを防ぐという事なんです。
ただしいつも設計で悩むのが都内の狭小地ではなかなか軒や庇が出せない事です。
道路斜線や高度斜線がきついところでは現実的に難しい場面が多いのも事実です。
それでも昔ながらの伝統的な手法を積極的に取り入れることはいつも意識しています。
また太陽光を考える時に切り離せないのが風です。
日本では真冬は大陸からの北風が吹き、夏には南側からの風が吹きます。
今日も北風が寒いですよね。
このように通風効果も上手に取り入れて、
太陽がもたらすタダの恵みを家づくりに取り入れてみませんか。
本日は以上です。
次回お楽しみに