大工の手刻み作業

      2017/04/27

おはようございます。

土手加藤材木店の加藤です。

東北では今桜が見ごろを迎えているようですが都内では桜の季節が終わりましたね。

先週までは会社裏の山野掘り公園の桜の掃除に毎朝追われていました。

毎年この掃除は大変ですが目で楽しませてもらっているから当然です。

また来年の桜の開花が楽しみです。

 

さて弊社の作業小屋では今まさに大工たちが墨付けと刻みの作業をしています。

 

下小屋では大工たちが作業をしています

 

こちらは梁の墨付けが終わったので、

工具を使って刻みの作業をしています。

プレカットではこの作業を数時間で終えますが、

職人が行うこの作業は約1か月近くかかります。

職人が大工として成長するにはこの墨付けと手刻みは欠かせません。

 

手刻み作業です

 

この作業が重要なのは仕事を基本から学べることが上げられます。

またもう一つ重要なことは木の特性をつかむことが出来ます。

自然で育った材木は製材をして建築資材になっても、

まだ生き続いています。

それ故自然と曲がったり反ったりします。

 

大工職人による手刻み

 

最近の材木は乾燥技術が大変進歩したので、

極端に曲げや反りが出ることは少なくなりましたが、

それでもやはり木の特性(性格)をつかむことは重要です。

この特性をつかめて初めて一人前の大工職人になります。

 

梁の加工です

 

大工職人としての基本的な知識が出来たなら、

それからはいかに梁の接合などをきれいに収めるのかという事です。

このような基本的な作業を繰り返して大工職人になります。

 

手前に横たわるのは長さ6.0mの小屋梁に使う地松の太鼓丸太

 

上棟に向けて今日も大工たちが作業をしています。

 

 

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