木造耐火構造で造られたJR高知駅を視察してきました
2016/12/06
おはようございます。
土手加藤材木店の加藤です。
今日は朝からよく晴れて春らしいいいお天気になりましたね。
高知県の木材視察をご紹介しましたが、
今回は番森林技術センターでの視察を終えて、
市内に戻ってきたのですが、東京行きの飛行機の時間まで少し時間に余裕があったので、
以前から一度見てみたかったJR高知駅に案内していただきました。
実は今回の高知県視察の目的の半分はこのJR高知駅の視察だったんです。
こちらがそのJR高知駅のホームから写した高知駅です。
すごい迫力ですよね。
このJR高知駅は屋根部分を木造の耐火構造で造られたもので、
地元高知県の杉を使用しています。
梁は大断面のアーチ形をしていて、その曲線美の美しさに目を奪われます。
この下に電車が走るのですから驚きです。
このJR高知駅の木造耐火構造を見て改めて、
木造建築物の今後の可能性が広がるような気がします。
よく見ると化粧の野地板は節があるものを使用しています。
このように近年の建築では木材に節が入っていても、
良しとする傾向にあることが大変いいです。
節がないものは見た目はきれいですが、
コストが高くなることなどを考えるとなかなか使い切れません。
土手加藤でも昔からお客様に節があるものでも木材は木材とよく説明をしています。
このJR高知駅を視察して、改めて節入りの木材を使用することに自信がつきました。
改札を入る前の高知駅です。
真下から眺めると一層迫力がありますし、
木を使うことでやはり優しい雰囲気になっていますよね。
このJR高知駅は鹿島建設が施工したのですが、
技術提携で先ほどの高知県立森林技術センターも関わっていて、
当時の施工においての苦労話を聞くことができました。
耐火構造の屋根部分と、それを支える柱との接合部分が施工上難しかったようです。
というのは柱は鉄骨なので、
仮に火災が発生した際には鉄骨部分が熱橋になってしまいます。
なるほど・・・
それでも様々な技術により、
このように木造耐火構造で造り上げることができるのですからすごいですよね。
JR高知駅を後にして、ついでに向かったのが高知城。
あまり時間がなかったので足早に見てきましたが、
こちらもまた見どころが沢山ありました。
高知城に入ってすぐの回廊の屋根。
こんな大きな小屋の梁を当時は人力で組み上げたのですから、
その技術力に感心させられます。
板畳の外にはきれいな庭園が広がっています。
当時の殿様もここから庭園を眺めたのでしょうね。
高知城から市内の様子です。
坂本竜馬もここから眺めたのでしょうかね・・?それはないでしょうね
以上が高知県の視察のご紹介です。
2日間県内のいたるところに案内していただいた高知木材センターの方に感謝します。
それでは次回をお楽しみに。