杉の梁の視察に和歌山県に行ってきました
2017/02/24
おはようございます。
土手加藤材木店の加藤です。
本日も前回同様に杉の構造部材の視察の続きをご紹介します。
午後から向かったのが龍神から車で約30分にあるこちらの伸栄木材さんです。
和歌山県では数少ないJAS認定工場です。
全国的に見てもJASの認定が無い製材工場が多いのですが、
ここの伸栄木材さんは工場内に高温乾燥と中温乾燥の機械があります。
出迎えていただいた方に案内されてさっそく工場を見学させて頂きました。
JAS認定工場ということで聞きたくなるのがやはり梁桁の乾燥についてです。
構造材に無垢の柱や梁を使用する場合には、
やはり部材の乾燥に最大限注意しなければなりません。
都内でも昔は町の材木店が構造材を大量にストックをしておいて、
林場で乾燥させていたんです。
土手加藤でも同じようにしていたのを覚えています。
当然昔なので自然乾燥にはなりますが。
全国の様々な産地の製材所に訪れてこの乾燥に関して意見交換しますが、
各製材工場それぞれ大変な苦労しているということ。
地域性もあるとは思いますがそれでも自社で様々な試みをしています。
長さ6.0mの見事な尺(30cm)梁。
見事な杉の梁部材が大量にストックされています。
私も思わず手にしてみたくなりました。
この機械は乾燥された後に行われる各部材の強度を測定するものです。
これだけの設備をそろえるのは大変です。
ここ和歌山県でも杉の人工林が伐採時期にきています。
その山を今後どのようにして維持するのかが今問われています。
今回お忙しい中視察を快く承諾していただいた伸栄木材さんには感謝します。
ありがとうございました。
最後に田辺にある原木市場にご案内していただきました。
県内に数か所ある原木市場の一つ。
山から伐採されてきた杉や桧が運ばれてきます。
広大な土地に横たわる大量の原木です。
目がつまった良材が沢山有ります。
すでに日が暮れ始めてきました。
駆け足で回った今回の和歌山の視察ですが、
日本には沢山の良材があり、
それらをそれぞれの製材工場が工夫をして建築資材に仕上げていることがわかっていただけたでしょうか。
日本は木の文化。
今回の和歌山の視察ではまたまた勉強になりました。