和歌山県に杉の梁の視察です
2017/02/24
おはようございます。
土手加藤材木店の加藤です。
昨日と一昨日の2日にわたり杉の梁・桁の視察の為に和歌山県に行ってきました。
昨日は東京でも日中は暖かったようですが和歌山県も4月頃のポカポカ日和でした。
和歌山県は梅とみかんと世界遺産の熊野古道で有名ですが、
和歌山県全体の70%以上を森林が占めているんです。
この和歌山県の森林の内の95%は民有林で、
ここでもやはり戦後の植林政策により育った杉や桧が今まさに伐採の適齢時期にきています。
つまり樹齢50年以上の木が山ではたくさん育っているという事です。
朝一の飛行機で南紀白浜空港に到着で、すぐに車にて山深い製材所に向かいました。
まず初めに向かったのが龍神製材。
知る人ぞ知る和歌山県の龍神森林組合。
龍神の杉は目込みが大変多く、市場でも高値で取引されます。
和歌山県全体では桧と杉の割合は7:3で桧が多いのですが、
ここ龍神では意外や杉の生産量の方が多いんです。
ここに向かう道中から車道のわきには雪が・・・
チェーン無い・・・・どうしよう・・・
なんとか現地に到着できてほっとしました。
出迎えていただいた工場長に聞くとここ龍神は和歌山県でも結構な標高の場所に位置しているそうで、
低気圧が来ると雪が降るそうです。
こういう場所だから杉の良材が育つのかもしれませんね。
龍神で伐採された杉の梁材。
さすがほれぼれする目込みの良材です。
この画像は丸太を製材して梁にして自然乾燥させています。
どの部材も思わず見惚れてしまいます。
樹齢70年以上になると特に杉は乾燥がすすまないので、
このように外で時間をかけて乾燥させます。
こちらは機械乾燥された杉の梁材。
定尺の3m、4m以外にも6mなどの長物も多数積まれていました。
この龍神の杉の梁は東京近郊ではなかなかお目にかかれません。
地産地消というわけではありませんが、
地元で採れた木を使って家を造る。
森林が多くあるここ和歌山県だからできることです。
ここまでが龍神製材工場ですが、工場長のお誘いで龍神の原木市場にご案内をしていただきました。
実はここが一番観たかった場所です。
綺麗な青空の下に原木がたくさん並べられています。
この龍神の原木市場は、
龍神以外の和歌山県全体から集められてきて定期的にセリが行われます。
物凄い量の原木が横たわっています。
国産の木は沢山有るという事がわかってもらえますかね。
都内で木の家づくりをしていて改めて思うのが、
このような各地の木の生産者たちとの交流こそが大切であるという事。
龍神森林組合の工場長さんにはお忙しい中お付き合いしていただき、
またお昼ご飯まで御馳走になりありがとうございました。
この続きはまだ後日です。