桧の階段の加工です
2021/05/24
おはようございます。
土手加藤材木店の加藤です。
今夕から東京はお盆休みの所が多く今日はいつもより静かな朝です。
さて先日猛暑の中下小屋に顔を出してみるとものすごくごつい材木が並べられていました。
この部材は階段に使われますが、それにしてもごついですね。
現在進行中の池袋本町の現場で使われるリビング階段です。
材料は奈良県の吉野の桧です。
桧ですが全て芯去りの良材です。
防火地域内の2階建てなので準耐火構造になりますが、
今回はリビング階段を耐火被覆をしないで表しのまま仕上げるので階段自体の断面が大きくなります。
階段の踏み板やササラ材の厚さは6.0cm以上にすることが求められます。
今時こんなごつい部材を使うかなと自分自身でも思いますが・・・(笑)
先ずは化粧階段の要になる力板の選定です。
力板は階段の踏み板を支える部材になるので他の部材よりも断面は大きくなります。
余談ですがこの材木に押されている赤い刻印は奈良県の吉野の山で育ち、
製材をされた材木である証のマークなんです。
全国的に杉やヒノキで有名な奈良県の吉野は自分の所で育った材木をブランド化しています。
これ以上書くと長くなるのでこの辺で止めておきます・・・
こちらは踏み板です。
四方無節の大変きれいな木肌をしています。
いい部材を選定をしていただいて吉野の製材所には大変感謝をしています。
プレーナーで表面を削ると桧の美しい木肌が見えてきました。
さあ出来上がりが楽しみです。