梁の継ぎ手
土手加藤材木店の加藤です。
先々週に撮影した会社前に咲く金木犀です。
毎年同じですがこの金木犀の香りがすると歩みを止めて独特の香りに心が和みます。
咲く期間はすごく短いのですが秋終盤を感じますね。
木造建築では梁などの長い部材を継ぎます。
本来木造においては極力梁は継がない事が基本ですが、
山からの切り出し作業や、都心部での住宅現場では8mや10mの部材を運搬することは困難というより、
ほぼ不可能ですので梁は継ぎます。
この梁の継ぎ手は厳密には構造計算により梁の大きさや柱の位置とも関係してくるので複雑です。
梁の継ぎ手の形状にも関係しますが、継ぎ手の位置は短スパンで継ぐことを意識しています。
平面計画の段階から梁の伏せ図を意識すると柱の位置が増えたりしますが、
それでも構造の安定性は重要になるので梁と柱の位置は常に意識します。
特に木造耐火構造などのベビーな建物では、
この梁の継ぎ手位置は大切になる事はいままでの経験から学びました。
今後も梁の継ぎ方は平面計画の段階から意識するようにしたいと思います。