天井断熱と屋根断熱の違い
2016/12/24
おはようございます。
土手加藤材木店の加藤です。
今日は屋根の断熱工法の違いについて書いてみます。
屋根の断熱工法には大きく分けて「天井断熱」と「屋根断熱」の2種類があります。
天井断熱とは2階建ての住宅の場合、2階の天井のすぐ裏に断熱材を敷き詰める工法のことです。
天井断熱は昔から最も採用されることが多い断熱工法です。
屋根を支える野地板の下に断熱材を敷き詰める工法で、
屋根下の小屋裏の空間は真夏などは外部からの影響を受けます。
この屋根と2階の天井の間の小屋裏の空間が非常に厳しくなるために、
天井断熱の場合には小屋裏の換気が必要になります。
この天井断熱に最も多く使用されるのがグラスウールです。
グラスウールはコスト的にも良く施工性がいいのが特徴です。
屋根断熱は簡単に言うと屋根の野地板の上に断熱材を敷きこむ工法です。
ただしこの屋根断熱は様々な工法があるので、全て野地板の上に敷きこむというわけではないのですが、
ここでは分かりやすく野地板の上に施工する工法とします。
屋根の野地板の上に断熱材を施工するので、
小屋裏の環境は天井断熱よりはいいと言えます。
ただし屋根断熱の場合には屋根面で断熱するので、
壁の断熱も屋根直下まで施行する必要があります。
ですので屋根断熱の方が壁面の断熱面積が多くなるのが一般的です。
屋根断熱の場合では断熱層の上が通気出来るようにする必要があります。
屋根の野地板などをそのまま表しにする場合などは、この屋根断熱を採用することになります。
この屋根断熱に使用される断熱材は様々なものがあり、各断熱メーカーは様々な商品を開発しています。
コスト的にはやはり天井断熱よりはかかりますし、施工もこちらの方が時間がかかります。
どちらを選ぶかは家の断熱性能をどこまで良くするかになりますし、
またデザイン性なども関わる場合もありますので、
設計段階からよく打ち合わせをするようにすることが必要です。