建物を支える地盤の強さとは
2016/12/06
台東区 浅草の家づくり工務店の土手加藤材木店の加藤です。
先日近所のスーパーで久しぶりに秋の味覚秋刀魚(さんま)を買いに行ったんですが随分安くなりましたね。
8月の後半の秋刀魚は1匹500円くらいしていたのにいつのまにか100円になっていて少し得した気分になりました。
秋の味覚を思いっきり味わいたいものですよね。
さて横浜の杭の問題が騒がれていますが、そもそも建物を支える地盤の強さっていうのはどういう物なのでしょうか。
またどのような地盤がいいのでしょうか。
なるべくわかりやすく簡単に説明したいと思います。
弊社で家づくりをする際にまず地盤調査を行います。
この作業はどこのハウスメーカー、工務店でも同じです。
土手加藤で行う地盤調査はSS スウェーデン式サウンディング試験と呼ばれる方法で比較的簡便は方法であり、
木造住宅の地盤調査に最も多く採用されている方法です。
地盤に鋼管製の棒を打ち込むのですが、先端にヤジリ状のスクリューポイントを取り付けた鋼管の棒を地盤にねじり込み、1mネジリ込むのに必要な回転数を測定するというもの。
回転数の多いほど強い地盤と言えます。
このスウェーデン式サウンディング試験はおよそ10mから15mの深さまで調査することが可能です。
先ほどもお話しましたがこの方法は木造住宅に採用される方法でマンションやホテルや商業施設などの大型の構造物の場合には、ボーリング調査と呼ばれるより精密な調査方法になります。
この調査をもとに外部の第三者機関がこの調査データからその地盤の強さを解析することになります。
少し前までは地盤調査を行う会社が解析をすることが多かったのですが今では公平性を保つために第三者機関が判定を行うことが多くなりました。
このようなそれぞれの調査方法で地盤の強さを調査するわけですが、建物を支える地盤の強さというものはどのようなものなんでしょうか。
専門的に地盤の強さの表現方法として、「許容支持力度」「許容応力度」「地耐力」などと呼ばれていますが今回のブログでは簡単に地盤の強さを地耐力と呼ぶことにします。
地耐力は建物を安全に支える地盤の耐力=強さのことで、単位はkN/㎡という単位であらわされます。
簡単に言うと地耐力10kN/㎡というのは建物からその地盤に伝わる力(荷重)が1㎡あたり10kNまでならば建物に大きな影響を及ぼすことがなく支えることができる地盤ということなんです。
地耐力は 壊れにくい 変形しない バランスがいいという3つの要素が成り立って安全な地盤と評価されます。
この3つの要素はどれも重要ですが変形しないことは特に重要です。
例えば耕したばかりの畑というのはふかふかで足を踏み入れるとその部分がくぼみますよね。
これはその土のなかにに含まれている空気が踏むことで外に抜けて土の粒子が圧縮されるから踏まれた部分が変形するんです。
このような上からの荷重などにより地盤を変形をさせないことが重要になるんです。
構造物が大きく重量が重いと地盤は変形しやすくなります。
なので地盤を補強するために杭などで建物を支えることが重要になるんです。
簡単に分かりやすく説明したつもりですが理解できましたかね。
今回は地盤の強さについてでした。
次回もお楽しみに。
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