桧フローリングが好まれる3つの理由
2016/12/06
日本の針葉樹の中で最も多くの人に知られて、
最高級材に位置づけられる桧。
この桧という木は福島を北限として、
静岡、長野、岐阜、和歌山、四国地方や九州地方さらに南は台湾にまで分布しているんです。
実は東京でも分布しているのを知っていましたか。
また台湾産の桧はよくタイヒと呼ばれています。
この桧が日本でははるか昔から使われてきたことにはいくつかの理由があるんです。
桧の香りにはアロマテラピーの世界でも注目
桧の心材の色は「淡紅色」のピンク色をしていて艶やかで驚くほどきめが細かく、
見ていてうっとりするほどです。
また辺材である外側の所はほぼ「白色」で、
このきれいな白さが好まれて神社仏閣建築に用いられるほどなんです。
独特の美しい光沢があり特有の芳香があるのでアロマテラピーの世界でも注目され、
ストレスを軽減して自律神経を安定させる効果があるともいわれています。
古くからその優良さを認められていた桧は、
「杉(すぎ)は目を楽しませる。ひのき(桧)は香りを楽しませる。」
と言われるほどその香はいいものです。
ひのき風呂などは独特の香りを楽しむ最高の贅沢と言えますね。
耐水性・耐久性に大変優れている
桧は昔から構造材の柱や土台に使われてきました。
桧には材が持つ特有の油分が含まれていて、
その油分をシロアリが嫌うようです。
また耐水性にも大変優れているので湿気がたまりやすい床下の土台に使われてきたんです。
昔の人はこの木が持つこれらの特徴をよく理解していたのでしょうね。
桧は欅(ケヤキ)や樫(カシ)や楢(ナラ)などに比べると相当やわらかいのですが、
このやわらかい桧が法隆寺という世界最古の木造大建築を支えているという事実に驚かされます。
コストパフォーマンスにすぐれた桧
桧のフローリングには大きく分けて、
節があるものと節が無いものに分けられます。
この節があるか無いかで値段は全く違い、
節が無いものは大変高価です。
ただし節があっても桧は桧で、
この節は赤節で生き生きとしているのが特徴です。
予算があれば節なしを使えばいいでしょうがそこまでいくとある程度は自己満足です。
よく昔から桧の家が高いというのはこの節なしの桧を柱に使ったりするからです。
普通に節がある部材を使えば、
桧の柱やフローリングを使った家でも驚くような値段には決してなりません。
桧節なしフローリング
桧節ありフローリング
このフローリングは踏み心地も大変に良く香りもいいので、
赤ちゃんがいる家庭にはもってこいのフローリングです。
桧のフローリングで自分だけの安らぎの空間を造り上げてみてはいかがですか。