断熱材の種類と特徴
2016/12/06
暖冬と言われていた今年の冬ですが、1月になって大陸から寒気が入り込んできて冬本番になってきました。
事務所や家にいるときに寒いと当然ですが、暖房が恋しくなりますよね。
暖房をつけて部屋が暖かくなると「ほっと」します。
この暖房を消費すると気になるのが光熱費です。
やはり過度な光熱費を掛けずに、家の中や事務所を温めたいものです。
そこで重要になるのが断熱材と言えます。
このブログでも何度も省エネに関することを書いていますが、
今回は断熱材の種類は何があるのか、またその断熱材の特徴とはいかなるものかを検証してみます。
普段の光熱費を抑えることは、イコール、断熱性能のいい家に暮らすということです。
家の断熱性能を上げる基本的な要素は、高性能の断熱材を適切に使用し、
家全体をすっぽりと覆ってしまうことです。
この断熱材の性能を決めるのは、それらを構成している素材の「熱伝導率」によって決まると言えます。
「熱伝導率」とは、簡単に熱の伝わりやすさです。
例えば、鉄をライターであぶるとすぐに熱くなりますよね。
これは熱伝導率が高いという事です。
話を断熱材に戻します。
家に使われる断熱材は、代表的なものを上げると、
「グラスウール」、「ロックウール」、「発砲プラスチック系」、「セルロースファイバー」、「羊毛」などがあげられます。
ここでは3種類の断熱材に絞って解説します。
グラスウール
一般的に良く住宅で使用されるのが、グラスウールです。
グラスウールは主原料がガラスで、その原料の80%はなんと建築現場や家庭などから回収されるリサイクルガラスを使用しています。
ガラス繊維でできているため、一昔前までは施工中に飛び散った小さなガラス繊維が肌にくっついてちくちくしましたが、
今では製品能力がアップして、そのような施工中の懸案事項はほとんど無くなりました。
住宅の断熱材で使われる以外では、空調ダクトや給湯管の保温材などにも使用されます。
比較的コストが安い割に、断熱性能がいいのもグラスウールの特徴と言えます。
このグラスウールは家の壁体内や天井裏に使用することが多いです。
ロックウール
こちらも家の断熱材でよく使用されます。
ロックウールは、工場など高温で溶解して生産される人造鉱物繊維です。
耐火性にも優れるので、アスベストが社会で問題になってからは、
このロックウールを代替え品として使用されるようになりました。
住宅用の断熱材に使用される以外では、防音性や吸音性が高いので、
商業用ビルや音楽スタジオの天井材などでもよく使用されます。
コストパフォーマンスがよく、断熱性能も高い断熱材です。
また経年劣化がほとんどないこともロックウールの特徴と言えます。
壁体内での内部結露のリスクが低い断熱材とも言えます。
セルロースファイバー
家づくりの初心者の人はあまり聞きいたことが無いと思いますが、
自然素材の住宅を手掛けている工務店は良く使用する断熱材です。
このセルロースファイバーの主原料はなんと、古紙を砕いた繊維なんです。
びっくりされるかもしれませんが本当です。
断熱材なのに・・・何で紙なの・・?
と思うのは当然です。
紙はもともと木でできていることを知っていましたか?
紙の主原料である木は自然の断熱材であり、調湿性能もあるんです。
セルロースファイバーを断熱施工する場合には、
ある程度の技量が必要になります。
ですので、コスト的には少し高めと考えたほうがいいと思います。
それでもセルロースファイバーが使うという事は、
それなりのこだわりがあるという事にもなります。
またセルロースファイバーを使った住宅は防音性が高いことも特徴です。
以上が代表的は、断熱材の種類とその特徴です。
ぜひ参考にしてみて下さい。