手刻みしてます

      2016/12/06

下小屋で墨付け

土手加藤材木店の加藤です。

ゴールデンウィークを終わって、今日から仕事始めの方も多いでしょうね。

 

さて今日のブログは何を書こうか考えたのですが、

たまたま午前中に下小屋に顔を出したところ、大工さんが手刻みの最中でしたので、

この手刻みの作業風景を取り上げます。

 

下小屋で墨付け

下小屋で墨付け

 

プレカットが支流の中土手加藤ではあえて手刻みによる家づくりを行っています。

手刻みをする理由は大工の育成がその大きな要因といえます。

墨付けをして番付を一つ一つの部材に付ける。

 

プレカットはコスト削減と工期短縮はできますが、

その分大工が一人前になるための最も重要な部分まで奪ってしまいます。

 

梁を手刻み

国産の杉の梁を手刻み

 

また手刻みの家は大工自身が自分でこの家を造ったんだという自信を持つことができます。

この自身はすごく重要です。

職人の世界でこれでいいんだという線は無いのですが、

一つの物を完成したという自信は何より職人の力になります。

それが職人魂です。

 

仕口の加工

梁の仕口の加工

 

また手刻みをすることによって、木の特性をつかむことができるのです。

大工で何より重要な事は木の特性をつかむことです。

木は狂う、木は反るということを理解しなければなりません。

無垢材は狂うから使いたくないというような何とも寂しくなるようなことを口にする大工が多いですが、

木の特性さえつかめば何にも怖くありません。

木は狂って当たり前。

 

 

 

手刻みです

梁を加工中

 

 

受け継がれる家は大工が愛情を込めて作る家です。

下小屋では手刻みの音が鳴り響いています。

 

手刻みの道具

手刻みの道具

 

 

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