木造耐火は石膏ボードの連続性が重要です

      2018/02/23

おはようございます。

土手加藤材木店の加藤です。

横綱稀勢の里が3敗目。

いや・・いや何かの間違いのはず・・・

自分の力を信じて頑張ってもらいたいです。

 

さて木造耐火構造が都心でもあちらこちらで見かけられるようになりました。

この木造耐火構造の一番の特徴は外部と内部に強化石膏ボードを二重に貼ることです。

1枚目を貼ってからまた2枚目を貼るので大工さんも大変苦労するのですが、

この時に重要になるのがこの強化石膏ボードが絶え間なく連続してはれていることなんです。

 

サッシ廻りと天井との強化石膏ボードの連続性

 

上の画像はサッシ廻りと天井面との強化石膏ボードが連続するようにサッシ前部分の天井の野縁を1本分ずらしています。

外壁面とサッシ廻り、そして内壁とのボードが連続して施工されなければいけません。

そのような理由からサッシ廻りの耐火構造のおさまりは設計段階からよく検討されていなければなりません。

木造耐火の場合には外壁材においても既製品が使用できないことが多いので、

このサッシ廻りの施工には注意が必要です。

 

また、木造耐火構造では外壁も内壁もコーナー部分が特に重要になり、

ボードとボートとのつなぎ目に空き(床勝ち、壁勝ち)が無いようにします。

ですから1枚目の強化石膏ボードの貼り方は大変重要になります。

 

貫通部周りの耐火処理

 

貫通部廻りの耐火処理。

全ての貫通部にこの施工をしなければ耐火の連続性が担保できなくなります。

 

 

 

ダウンライト廻りの耐火処理

 

こちらはダウンライト廻りの耐火処理で、

この内側にもう一枚強化石膏ボードを貼りこみます。

そこに天井の強化石膏ボードが貼りこまれてきて耐火構造の天井が出来上がります。

 

すごく手間暇がかかる作業ですが木造で耐火構造が出来る喜びからすれば何という事はありませんが、

できれば強化石膏ボードの重さがもう少し軽くなればいいのですがね(笑)

 

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