新築するときに隣地とはどれくらい離して建てればいいのか教えてほしい
2016/12/06
土手加藤材木店の加藤です。
今日は朝から雨でしたが、午後一番のこの時間はすっかり雨も上がりました。
明日からまた天気のいい日が続くといいですね。
さて新築や建替えの際に、
お隣さんとの地境からどれくらいの距離を離して建てればいいのでしょうか。
今回のブログは隣地境界線から建物までの距離について取り上げてみます。
建築基準法では、境界線からお隣との距離については定められていません。
ですので敷地内であれば境界線いっぱいいっぱいに建てられるのか・・・・
というと そうでもないんです。
実は民法でこの境界線からの距離が定められています。
民法では境界線から建物の外壁までの距離を50CM話して建てなければならないと明記されています。
50CMです。
間違わないようにしたいのは建物の中心線ではなく、
あくまで建物の外壁面からの距離という事です。
建築では距離というと建物の中心からの計測が多いので、
この点は注意して下さい。
この外壁からの距離50CMは都内の狭小地では結構厳しいです。
ただしお隣さんからの許可があれば建てることはできます。
ですので日頃からお隣さんとは仲良くしておいた方がいいですね。
またこの民法の50CM規定以外でも、
新築時や維持管理の為に足場を設置するので、
やはりいっぱいいっぱいに建てるという事は難しいと思います。
足場設置には建物の中心から大体45CMは必要になります。
これ以下の場合には作業する人が大変になります。
例外もあります。
商業地域で耐火構造の建物の場合には、
この50CMという規定は無くなります。
建築基準法で商業地域の耐火構造は、
建ぺい率が100%まで建てることができるからということです。
現実的には足場の設置や建物の中心で面積を計測するので、
これらを考えると100%は無理ですが、
理論上は可能というわけなんです。
作業性から考えても、隣地との距離は広い方がいいのですが
中々そういう条件の場所もありません。
隣地の境界との距離はよく確かめるようにしましょう。