新防火サッシの断熱性能
2016/12/06
おはようございます。
土手加藤材木店の加藤です。
今日も初めは大相撲の話ですが、
連日の稀勢の里の相撲の勝敗が気になって仕方がありません。
本人以上に緊張してTV中継に釘付けです。
千秋楽まで是非、この内容で頑張ってもらいたいものです。
さて新防火サッシが登場してから2年余りたちました。
準防火地域以上の地域では、
耐火性能の優れたサッシ開口部を取り付けなければなりません。
この新防火サッシの断熱性のに関して今日は取り上げてみます。
土手加藤では標準でリクシルの防火戸FGシリーズを採用しています。
FG-Hがアルミと樹脂の複合で、FG-Sがアルミサッシです。
以前まではFG-Sのアルミを使うことが多かったのですが、
ご承知の通り省エネ基準が変わりこの開口部の標準仕様を見直しています。
ご承知と方は多いと思いますが、
外皮計算で一番の悩みは開口部になります。
計算すると本当に良く分かりますが開口部からの熱の逃げが多いです。
んー だからといって都心の狭小地では、
やはり開口部をある程度大きくしないといけないし・・・
結構悩みますよね
アルミ樹脂複合の場合は、全ての種類(引違い、縦すべり、上げ下げ、FIX)に関して、
熱還流率が2.33(リクシル カタログより)と統一されています。
熱還流率というのはサッシの断熱性能を示す指標です。
この2.33という数字以下のサッシも当然あるのですが、
防火の認定が無い場合が多いです。
外皮計算ではこのサッシの熱還流率の数値をインプットするので、
この開口部の数値で結構大きく変わります。
また数値が統一されているので、
やはりアルミ樹脂複合は計算上でも、
また性能面からでも魅力的です。
かたやアルミサッシはこの数値が結構ばらつきがあるので、
よく理解していないといけないですね。
縦すべりと上げ下げ窓の熱還流率が違っていたりします。
アルミサッシに関しては熱還流率が3.49(リクシル カタログより)と数値的にも劣るものが多いです。
誤解されないように付け加えますが、このアルミサッシでも新省エネ基準はクリアーはできます。
前提には断熱性能があるのですが。
コスト面からも様々なことを考慮して、
サッシの仕様をどうするべきかを決めなければなりません。
悩ましいです・・・