大工仕事の基本は墨付けと手刻み
2016/12/06
おはようございます。
土手加藤材木店の加藤です。
今日も天気に恵まれて、気持ちのいい朝が迎えられました。
今日も一日仕事がはかどりそうです。
さて明日は弊社で注文住宅を建てさせていただいたOB様宅の家の見学会です。
予約制ですが本日中にご連絡いただければ人数にまだ少しだけ余裕があります。
また29日(金)の祝日には「大工の技」見学会も開催されますので、
ぜひご参加ください。
さて弊社では手刻みによる家つくりをしています。
手刻みによる木組みの家です。
これは今後大工を含めた職人不足が懸念される中で、
大工を育てようという弊社の思いがあります。
また材木にかかわり創業から120年以上たち、
材木で飯を食わせてもらってきたので、
木材の需要低下で疲弊する山に恩返しをしたいという思いもあります。
それには木を知り尽くした職人である大工を育てなければなりません。
何でも知っているという大工ではなく、何事もできる大工に育て上げる必要があります。
まずは木造の構造をよく知る必要があります。
それには墨付けと手刻みは必須になります。
新築だけではなく今後重要が増えると予測されるリノベーションにおいても、
基本的な構造のおさまりがわからないと何もできません。
墨付けは大工仕事では、「いろは」でいうと、「い」の初歩段階の最も重要な部分です。
現在ではプレカットによる工場生産がほとんどですが、
この墨付けを十分に教え込むことで、その後の大工としての幅は大きく変わります。
何度も繰り返しますが、大工の基本は墨付けと手刻みです。
東京の都心でそんなことをする工務店があるのかと驚かれるかもしれませんが、
我々工務店が目指す場所はここにあり、
またそこでしかいる場所は無いような気がします。
大工は施主の家を造るという大変な役割があります。
誰にでもできることではありません。
やはり熟練した技術が必要になります。
それには何より墨付けと手刻みです。