天竜に木材視察です
2021/05/24
おはようございます。
大変久々のブログです・・・正直サボってました・・・
先日あるお客様から「最近ブログはお休みしてるようね」・・・と痛いところを突かれました・・・
言い訳ですがパソコンを買い替えてWindows10になってからは余計にブログを記憶の外に追いやってました・・・
少し慣れたのでこれからは少しづつ更新しようと思います。
本日のブログは恒例の木材の視察です。
サボっていた期間にも視察には出かけていたのですが、
本日は昨日視察したばかりの静岡県にある天竜に杉と桧の柱と梁の視察をご紹介いたします。
この天竜地方はご存じの方も多いとは思いますが、「日本三大人口美林」の一つに数えられていて、
歴史的にも大変古くから林業が盛んな地域です。
今回は天竜ドライシステム協同組合さんに視察を受け入れていただきました。
浜松から車で30分くらい走ると天竜川が見えてきました。
今年の台風の影響は無かったようです。
天竜は静岡県ですがあと30分くらい走れば長野県です。
天竜川の美しい風景を眺めながら車で1時間半ほど走ると現地に到着です。
天竜の桧の役柱や造作材は都内近郊の木材市場でも昔からよく見かけられますが、
最近では滅多に見かけることはなくなりました。
この天竜ドライシステム協同組合さんは全国では数少ない新月伐採を行っている製材所です。
新月伐採は、月のサイクルに合わせて山での伐採時期を決めるという伐採方法です。
またここでは葉枯らし天然乾燥を行うことで原木の段階で含水率を落とす方法を採用しています。
当然製材をしてからも長期間自然乾燥を行って木材を乾燥させるという大変にこだわりのある方法を採用しているんです。
この新月伐採から自然乾燥に至る工程を採用している製材工場は全国的にも大変珍しくなっています。
理由は・・・まあ今回は省略します。
次の画像はこの製材工場の特徴を示しています。
これは木材の高温乾燥機ですが、
なんと・・ナント・・・乾燥機として使用するのではなく単に木材の貯蔵庫として使用しています(笑)
大変にユニークな使い方をしていますよね。
山積みされた杉の梁桁部材です。
桟積みされてじっくりと含水率を落としているところです。
こちらは桧の梁桁部材です。
やはり自然乾燥でゆっくりと乾燥させて建築用資材になります。
桧の柱は大壁用も和室に使う役柱も背割れを施します。
画像をよく見るとわかりますが小口にタグが張られています。
このタグには伐採をした日と断面寸法がわかるようになっていて全てパソコンで在庫管理をしています。
自然乾燥には手間暇がかかるのでこのような在庫管理が必要になります。
今回の視察で大変こだわった木材の製材方法を見させていただきました。
天竜ドライシステム協同組合の組合長をはじめスタッフの皆様には大変お世話になりました。
また大変美味しいお昼までごちそうになりありがとうございました。