私達の家に作用する応力の種類と特徴
2022/06/29
おはようございます。
土手加藤材木店の加藤です。
昨日からゴールデンウイークが始まり、
初日の昨日は午後からの雨模様でしたが本日は雲のない晴天ですね。
ちなみに私は昨日千葉県の冨浦に真鯛釣りに行ったのですが・・・・結果は丸ボウスでした・・・涙
また次回頑張ります・・・
さて、今回のブログは地震や台風の時に私達の家に発生する力についてですが、
これらの外力が発生すると構造体のそれぞれの箇所に応力と呼ばれる力が生じます。
この応力は建物自体の自重でも内部で発生します。
木造住宅で行われる構造計算の許容応力度計算では、
これらそれぞれの応力が建物の許容する安全を超えないのかを検討します。
応力の種類
応力には、圧縮、引張、曲げ、せん断などの力がありますが、それぞれどのような特徴があるのかを書いてみます。
1.圧縮
圧縮力は部材を押す力の事で、重力方向の力では主に柱に作用します。
圧縮力が大きくなると柱が折れる座屈と呼ばれる現象が起きます。
また、水平方向の力では圧縮力は耐力壁部分の柱などに作用します。
2.引張
引張力は部材を引っ張る力の事で、
耐力壁の端部の柱などに作用します。
木造では引張力が作用した時に、
特に耐力壁部分に係る柱や筋かいなどの接合部が抜けださない事に注意しなければなりません。
3.曲げ
曲げは部材を曲げる力の事で、鉛直荷重を受けた梁や、
台風の時の外周部の柱や梁などに作用します。
鉄やコンクリートと違って材木は強度が低いので、曲げについては変形に対して検討しなければなりません。
特に梁などは変形に対して断面寸法を決めることになります。
4.せん断
せん断は鉛直荷重が作用した時に、梁などの部材の接合部に抜け落ちるような力の事。
せん断破壊が起きると、
梁が抜け落ちるために建物が崩壊する危険がある為、
絶対に起こさないようにしなければなりません。
以上が外力が起きると建物内部で起きる応力の種類と特徴です。
これらの応力が許容値を超えないように設計する必要があります。
本日は応力の種類と特徴についてでした。