家を建て替えるかリフォームするかで悩んでいます
2016/12/06
おはようございます。
台東区で工務店をしている土手加藤材木店の加藤です。
先月あるお客様からのお問い合わせで家づくりの事でお問い合わせがありました。
お問い合わせの内容は、
「今住んでいる家を新築で建て替えるべきか、または大型リフォームで済ませるべきか」
というもの。
「 その気持ち分る ! 」
老朽化した住まいを建て替えた経験がある方にとっては、この悩みは一度ならず経験があると思います。
台東区や荒川区・中央区などは特に戦前から戦後すぐにかけて建てられた古い住宅が多くあり、
そこに住んでいる人も多いです。
当然そこに暮らしている人たちは今までも何度か家の維持管理の目的や、
家族の成長にともなって何かしらのリフォームはしてきています。
ただし建て替えかまたはリフォームかという悩みの場合にはかかる費用も相当なので、
今後の家族の暮らし方も踏まえて判断に迷うようです。
これは弊社で建て替えを決めたお客様の実例です。
築年数56年の古い家。
築年数が50年以上の家はそれまでに必ずリフォームをしているはずです。
そのお客様は13年くらい前に外壁や屋根クロスの張替え、
ついでに水廻りも一新して工事金額1,300万円の大型リフォームをしていました。
ところが年月が経ち外壁にクラックが入り始め、その他にも1階の床下からの湿気も気になっていて、
建替えたほうがいいのかと迷っていたそうです。
ただし13年前に1,300万円のリフォームを行っているので、
そうですかそれでは建て替えますとはなかなか判断できなかったようです。
また新築の建て替えはなんとなく気が引けていたこともあったようです。
そこでリフォーム会社に問い合わせをして見積り依頼をして提示された金額が2,000万円。
この工事には耐震工事と基礎の補強も含まれていますが、見積もりを見たお客様は目が点になったそうです。
ここにきてまた再びリフォームで高額な費用を払うことに不安を感じ始めました。
それはそうですよね。
このお客様の場合でいうとポイントは、過去に1,000万円以上のリフォーム費用を払っているという事です。
今後の暮らしを考えてリフォームで全ての問題を解決できればそれは問題はありません。
ただし今回行うリフォームと前回のリフォーム、及び今後の維持管理を含めた費用のことを勘案しても、
費用対効果はまったくあいません。
それならば今後の暮らし方を含めて新築で建て替えたほうが賢明です。
弊社で建て替えた他のお客様が依然こんな事を言っていました。
「古い家はリフォーム費用がすごくかかる。その都度表替えするだけだからね。」
このお客様の言葉の真意は、
古くなった家はライフスタイルの変化に応じた暮らし方ができなということでもあるという事かもしれません。
大型リフォームなのか新築建替えなのかは費用対効果が本当に会うのかという事にフォーカスしてみて下さい。
そうすれば必ず答えは出てくると思いますよ。
ただし誤解のないように書いておきますが、新築で建て替えても維持管理のための主膳費用は当然かかりますからね。
そこはきちんと分けて考えてくださいね。
リフォームにしなければならないケースは、
建て替えると建ぺい率の問題で今の家より小さくなってしまうのでできないというようなものがあります。
この様な場合には、今後の暮らし方を含めて良く考えてからリフォームをするようにしてください。
以上です。
また次回をお楽しみに