中古住宅がこれからの住まいの中核になるかもしれません
おはようございます。
土手加藤材木店の加藤です。
先日ある専門雑誌で新築着工数が発表されました。
持家、分譲、賃貸共に前年同月比よりプラスだったようです。
特に賃貸部門に関しては特に伸びがあり、
本日の大手新聞報道でも賃貸建設に対する銀行融資は少しバブル気味という報道。
金利が安い分だけ金融機関も賃貸融資に力を入れているのかもしれません。
事実都内でも弊社に新築の件で問い合わせを頂くお客様の中で、
自宅の建て替えを希望しているにもかかわらず、
大手ハウスメーカーは賃貸併用プランを提案してきて困惑しているというもの。
確かに過熱気味。
現在、住宅ストック数は全国でおおよそ6000万戸程度あると言われています。
びっくりするのがその中で空き家は820万戸。
全国的に問題になっている空き家問題がこれです。
ということは住宅自体はすでに大幅な過剰状態。
単純に都心などの立地が大変良い場所以外は住宅を造っても余るということなんです。
それでも都内では臨海部を中心にまだまだ高層マンション建設が続いているのですから、
どこかでこのねじれ現状は出てくるでしょうね。
この中古住宅ですが、
実は住宅取得を検討している人の中でこの中古住宅を検討する人たちは年々増えてきています。
「リノベーション」という言葉が流行しているせいかもしれませんが、
中古住宅に対する見方が変わってきているのは事実です。
2016年に首都圏で販売された中古マンションの戸数が新築を上回ったのは驚きでしたが、
中古住宅は確かに見直されてきています。
新築と言うと何となくハードルが高いような感じがあるのかもしれませんが、
中古住宅なら好き勝手にリノベーション出来るというイメージがあるのかもしれません。
新築より割安な中古住宅を購入して予算の範囲内で思いのままリノベーション。
また国が音頭取りをしている「安心R住宅」をベースに各自治体が独自の基準を設定していることも起因の一つ。
今後の中古住宅市場は間違いなく住まいの中核になることになることになり、
我々設計事務所や工務店の経営方針も柔軟に対応する必要があります。