道路斜線は天空率でクリアーします

      2017/03/16

おはようございます。

まずは大相撲の大阪場所の事。

今場所の見どころは何と言っても横綱として初土俵になる稀勢の里です。

横綱になったからいいやではなく、

大横綱と呼ばれるように心技体を充実させてこの場所を優勝してもらいたいものです。

その一番ですが、皆さんも同じとは思いますが注目の立会いは力が入りました。

立会いの瞬間は見ている私の方が力み過ぎて呼吸もしてなっかようで、

いざ立会いの瞬間は酸欠で頭がフラフラしていて、

気が付いたら見事な白星でした。

 

さて家づくりの際にまず最初に行うのが、

建てる敷地の調査です。

実は敷地には人と同じように様々な性格があり、

また私達には見えない規制があります。

この規制をかわしたところしか建物を建てることは出来ません。

この規制ですが上の方に行けば行くほど規制が厳しくなります。

この規制の中でも代表的なものが「道路斜線」です。

道路の反対側からある一定の斜線規制があるんです。

住宅地と商業地(工業系も含む)でこの斜線の規制が違うのですが、

台東区のようにほとんどが商業地の場合にはこの道路斜線はある程度ゆるいのですが、

住居系の場合にはこの道路斜線は厳しいです。

 

この道路斜線は敷地前の道路の幅に関係してきます。

例えば簡単な例で前面道路が6.0mあるとします。

浅草のように商業地ではこの道路斜線は1:1.5ですので、

6.0m×1.5=9.0m

になります。

つまり9.0mまでは道路斜線はかかってきませんよという意味です。

しかし住居系ではこの道路斜線は1:1.25ですので、

6.0m×1.25=7.5m

になり、

つまり7.5m以上は建物を建てることが出来ません。

都心の狭小地の場合は多くは3階建てになるケースが多いのですが、

3階建ての場合には大体9.0mくらいは建物の高さがあります。

そうすると・・・

例えば前面道路が4.0mの場合には、

4.0×1.25=5.0m

となり5.0m以上は建てることが出来なくなります。

商業地の場合でも前面道路が4.0mの場合には、

4.0×1.5=6.0mなので

建物をセットバックしなければならなくなります。

これが建築基準法で定める道路斜線なんです。

ただし道路斜線の緩和というものがありますがここでは難しくなるので説明は省きます。

 

え、そうなの・・・

自分の家の前の走路も4.0mという人も多いはずです。

この厳しい道路斜線ですが、天空率と言う設計手法である程度はクリアーができるんです。

都心の狭小地では駆け込み寺のようなもので、

いまではこの天空率のおかげで3階建てが建ちやすくなりました。

この天空率は説明が大変難しいのでここでは説明は省きますが、

いままでは建物をセットバックしなければならなかったのに、

セットバックをしなくてもきれいな総3階建ての家が建てられるようになりました。

ですので、

これから都心の狭小地で家づくりをされる人はぜひこの天空率と言う設計手法を頭に入れておいてくださいね。

 

 

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