屋根の軒の重要性

      2018/06/21

おはようございます。

土手加藤材木店の加藤です。

昨日位から先週まで開催されていた三社祭の疲れがようやくとれてきました。

とはいえ酒の疲れがほとんどでしたがね。

来年も三社祭が楽しみです。

 

さて都心の狭小地で住宅を建てる場合、

特に商業系の防火地域の場合には建ぺい率が80%ですので敷地いっぱいまで建てることが可能です。

ちなみに商業系ですと耐火構造の場合には建ぺい率は100%まで可能ですが、

建物の面積の算定は中心ですので現実には不可能になります。

 

都心における最近の住宅は屋根の軒が全く出ていないものが多いです。

 

西側に出た屋根の軒は長さ1.2m

 

屋根の軒は単純に雨じまいの為に出ていることもありますが、

屋根の軒はもっと沢山の役割があるんです。

夏至や冬至がありますがつまり屋根の軒には太陽高度が大きく関係をしています。

一年を通して最も太陽高度が高いのが夏至です。

一般的には夏至は6月21頃ですが北半球では太陽が昇って日が暮れるまでの時間が最も長い日とされています。

 

3階建て準耐火構造の屋根の軒 野地板の厚みは30mm

 

夏の日差しは大変厳しく、

太陽高度が高い夏の日差しを屋根の軒が遮ってくれます。

逆に真冬は太陽高度が低いので午後の日差しを建物の中に取り込めるようにします。

昔の家はほとんどが屋根の軒がありましたが、

これは何となく軒を出していたというわけではなく、

先人達が考え出した省エネ対策だったのです。

この屋根の軒は現代に至っても私達の暮らしの中で活躍をしているという事です。

 

とはいえ土手加藤でもまったく軒が出ていない住宅は多いのですが・・・・

それでも可能な限り屋根の軒を出すという設計努力はこれからもしていきたいものです。

 

 

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