ナラ(オーク)の造作材が入りました
2022/01/28
おはようございます。
土手加藤材木店の加藤です。
昨日は昼頃から冷たい雨で気温も相当寒くようやく冬の到来を感じさせましたが、
そんな中こちらも待ちに待ったなら(オーク)の造作材が入荷しました。
今回の入荷された材は板目ですがそれでも久しぶりのナラ材です。
本当は柾目材を探していたのですが・・・・価格が高すぎてダメでした・・・
ご承知の方も多いと思いますが、現状世界的な木材の伐採規制で広葉樹を始めとする木材が少なくなっています。
それに加えてアメリカや中国の急激な景気回復で高級な家具材の需要が増して、
ナラ(オーク)やブラックウオールナット、メープル、タモなどは価格が高騰しています。
そんな中長年取引をしている広葉樹専門の問屋さんから「ナラの良材入ったぞー」の一報をいただき、
価格も思っていた程高くなかったのでそのまま注文しました。
何ともありがたいことです。
ここで少しナラについて・・・
高級家具などにも使用され諸外国でも大変人気の高いナラ(オーク)。
表面にはナラ独特の虎斑(とらふ)と呼ばれる縞模様があり、
材自体は硬く木目ははっきりしていて力強いです。
建築用内装材としてフローリングや羽目板等に使用され出来上がりは高級感にあふれています。
ナラ(オーク)のはっきりとした美しい木目が作り出す落ち着きのある重厚感は、この材の最大の特徴といえるでしょう。
材自体は硬く狂いが少ないため加工性に優れていて世界の高級家具にも利用されています。
含水率を測定してみて少し高いようですね。
材木でとりわけ造作材で重要なのは含水率。(構造材も同じですが)
マンションを含め最近の一戸建て住宅は気密性能がいいので木材の含水率はきちんと把握していないといけないんです。
その理由の前に少しだけ家づくりの事ですが、
気密性能がいい建物とはすなわち省エネ性能がいいという事。
つまりイコールの関係でもあります。
気密性能がいい建物はその建物内部にある隙間が少ないという事です。
隙間が少なければ室内で暖められた空気が外に逃げずらくなるし、
また外気の影響も受けずらくなるという事です。
私たちも家づくりの現場ではこの気密値を必ず測定しています。
気密値はC値とも呼ばれ相当隙間面積とも呼ばれます。
このC値が小さい数値になるほど断熱性能の高い省エネ住宅になります。
材木の話から相当脱線しましたが、
気密性の高い建物では真冬などは暖房で室内の乾燥は相当進みます。
この時に含水率が高いと材木の内部で乾燥が進み収縮を起こすので、
造作材や造作家具に狂いが生じます。
この狂いを最小限に抑えるために初めから木材の含水率を低くしておくことが大変重要になります。
このナラ材をどのように使うか今から楽しみですね。