2世帯住宅を建てる時に押さえておきたいポイント

      2016/12/06

2世帯住宅の画像

おはようございます。

台東区で工務店をしている土手加藤材木店の加藤です。

 

前回は2世帯住宅を建てる際に一番先に

決めておかなければならないことについてこのブログで書きました。

電気やガス・水道などのライフラインにかかるお金を

どこまで共有するのかという事。

 

これが決まればあとは間取りなどの事を話し合えばいいんです。

 

家づくりに対する考え方は夫婦でも違うことはよくあります。

夫婦といえども育ってきた環境は違いますから当然ですよね。

この話は実例ですが2階建ての新築の家を検討中の方がいました。

土地は旦那さんが相続で親から引き継いでいたので、

特に問題なく間取りの話に入りました。

 

2階にリビングを配置することを希望したのは旦那さん。

これに対して1階のリビングを主張した奥さん。

お互いに一歩も譲らないような感じでした。

旦那さんが2階リビングを希望したのは、

明るく開放的になると考えたからです。

これに対して奥さんは、

2階リビングだと子供たちが学校から帰ってきて

すぐ部屋に入ってしまうと子供たちの顔が見られないということへの不安。

 

夫婦で何度も話し合った結果奥さんの希望に沿う形になりました。

 

このように夫婦間でも時には意見の食い違いがあります。

ここにもう一世帯が加わるのですから様々な意見が出ることは当然です。

 

2世帯住宅の画像

 

でもいざ話し合いが始まると中々本音が言い出せないのが実情です。

親世帯とすれば孫を含めた子供たちが同じ屋根の下の2世帯住宅に住むことはうれしいのですが、

だからといってプライバシーはきちんと切り離したいと考えているからでしょうね。

逆にこの考え方は子供世帯も思っているかもしれませんよね。

 

ライフラインなどのお金に関わることの話が済んだら、

次は生活動線が交わる部分の話をすることがいいと思います。

 

具体的には玄関や階段などの部分です。

そんなところは後でもいいんじゃないのと思うかもしれませんが

これらの部分の共有をどうするかを先に決めたほうがあとあと面倒になりません。

玄関などは子供世帯と親世帯で共有にできればいいのですが、

仮に別々にするという場合には間取りにはすごく影響があります。

特に都心の狭小地と呼ばれる限られた土地ではなお一層です。

玄関を別々にすると玄関ホールや廊下などが必要になるので

1階のスペースにゆとりがなくなる場合があります。

玄関と同様に階段も別々にしたいという意見もあります。

こちらも間取りにはかなり影響が出てきます。

 

また建物の上下で世帯を分離することが多いですが、

一般的には子供世帯が上の階で暮らすケースが多いです。

しかし親世帯が上階で暮らすことを望む場合もあります。

仮に玄関は共有でもお風呂は別々にしたいなど2世帯住宅の住まい方は多岐に渡ります。

 

2世帯住宅では大きく3つのカテゴリーに間取りは分けられるといわれます。

①完全分離型

玄関、階段または水廻りまで全て分離型の形態。

②部分共有型

玄関や階段 バルコニーは共有で水廻りは分離する形態。リビングは共有する場合もある。

③完全共有型

 

玄関も階段も水廻りもすべて共有して寝室のみ階を変えるような形態。

勿論これ以外にも異なる形態はあるのでしょうが、この3つが代表的な考え方です。

また建てる立地や建物の規模などによっても変わりますけどね。

 

①の完全分離は建物の中で生活動線が交わるということはあまりないです。

都心では各階で分けるという事が多いです。

 

②の部分共有型は玄関の場合には、玄関を中心に生活動線が分けられる場合が多いです。

例えば玄関付近にある階段を上がると子供世帯などなど。

 

③は1階に親の寝室やリビングダイニングがあり、

2階から上は子供世帯の寝室があるというパターンなど。

 

2世帯住宅は何処の部分を共有するのかという事を決めるのがポイントになります。

勿論完全に分離できれば特に問題はなくなりますがね。

いかがでしょうか。

2世帯住宅を建てる際の押さえておきたいポイントを書いてみました。

ぜひ参考にしてみて下さいね。

 

次回をお楽しみに!

 

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