マンションリフォームで工事ができない6つの共有部分
2016/12/06
土手加藤材木店の加藤です。
街中を見るといつも感じますが、新築マンションはまだまだ建っていますね。
こんなに建てて住む人がいるのかなと、
マンションディベロッパーからすると大きなお世話と言われるかもしれませんが・・・
特に都心ではまだまだマンション建設ラッシュのような雰囲気です。
東京五輪の影響もあるんでしょうか・・?
このマンションラッシュとは別に、
最近では中古マンションを購入して自分のライフスタイルにあったリノベーションを望む人たちが非常に多いです。
新築では間取りや設備機器が決まっていて、画一的な感じが嫌なのかもしれません。
床材や壁紙、間取りなどを自分達の納得いくものでリノベーションする。
この気軽さが人気の秘密なんでしょうね。
そこにきて自分達でDIYすればコストも減りますしね。
そこで今回はマンションリフォームにおいて、「リノベーションしたくてもできない部分」について取り上げてみます。
マンションは基本的に区分所有で分かれていますが、柱や壁などの構造は一緒ですよね。
この延長線上で実は、マンションでは2つの部分に分かれます。
マンションの専有部分と共有部分
マンションは専有部分と共有部分とに分かれます。
専有部分とは、自分達が暮らす部屋の部分になります。
つまり自分達が購入した面積の範囲内がその部分になります。
共有部分とは自分たち以外のマンションに暮らす人たちが皆が使う部分。
例えばマンション出入口の玄関や廊下、エレベーターや非常階段などがそれにあたります。
専有部分は自分達の所有範囲なので、間取りを変更したり設備機器などを変えることは当然できます。
室内の設備工事や電気配線も自由にできます。
ただしマンションリフォームでは基本的に「共有部分のリフォームはできません」。
そこでマンションの共有部分にあたるのは一体どこなのかを考えてみます。
マンション共有部分にあたる部分とは
1.玄関ドア
自分達の部屋に出入りするためのドアなので、自分達の物と考えがちですが、
実は一般的には玄関ドアは共有部分と考えます。
勝手に玄関ドアを変えたりはできませんので注意して下さい。
ただし、室内側の玄関ドアの色を自分達の好みの色にすることはできます。
2.ベランダ
普段は洋服などを干す場所として使えますし、
夏の夜空に生ビールでくつろぐというのは全く問題はないです。
それでもここも共有部分にあたります。
非常用の避難通路が確保できていれば、簡単なガーデニングは出来るとは思いますがね。
ただし超高層タワーマンションでは不可能ですので事前によく調べる必要があります。
また大規模改修時にはバルコニーに防水工事を行います。
これは管理組合の同意のもとで行われることになるので自分達で行う必要はないです。
3.窓廻りのサッシ
サッシは基本的には共有部分ですので勝手に変更はできません。
あまりマンションでサッシを取り替えたいという人はいないとは思いますがね。
ただしガラスに紫外線除けのフィルムを貼ったり、内窓を設置することは可能です。
4.パイプスペース
パイプスペースは共有部分になるために、勝手に移動することはできません。
5.構造の天井
構造体の天井は、上階の人からすれば床(スラブ)ですので、構造の天井を何かの理由で変更するという事はできません。
ただし、構造の天井高さまで天井を上げることはできます。
つまり構造の天井をそのまま表しにするというものです。
6.床(スラブ)
天井部分と同じ考えです。
構造の床自体は共有部分になります。
コンクリートに勝手に穴をあけたりはできません。
またフローリングを引く場合には、
下階の人に迷惑にならないように防音対策をきちんとしなければなりません。
以上がマンションリフォームで工事ができない共有部分です。
絶対にこの記事で書いたことでなければならないというわけではないのですが、
基本的な共有部分に対する考え方です。
ここはどうなのかなという部分は、管理組合に直接きいてみるといいですよ。
ぜひ参考にしてみてください。
それでは時間をお楽しみに