トップライト(天窓)は通風効果はあるの・・?
2016/12/06
おはようございます。
台東区で設計事務所と工務店をしている土手加藤材木店の加藤です。
以前このブログでご紹介したトップライト(天窓)の効果については天空光の明るさを室内に取り入れることができ、その視覚効果は曇りの日でも絶大なんです。
このように一般的にトップライト(天窓)は、明るさの確保の為に取り付けられるという考え方があります。
実はこのトップライトの効果は採光だけではなく、通風効果もあるんです
通風効果を実際に体感してみました
施工期間中に設置されたトップライトは必ず試運転をしてきちんと開閉ができるかどうかを確認します。
当然屋根と外部は塞がった状態での試運転です。
この試運転は仮に何かの不具合で開閉ができない場合に対処するための作業で、屋根や天井が仕上がってからでは交換ができないためです。
この時の試運転で改めて思うのはその通風効果です。
さわやかな風が家の中で感じることができるのです。
実際にトップライト(天窓)による通風が通常の窓と通風効果がどれくらい違うのかという実験(?)をしたことがあります。
実験などとたいそらしいしいことを書きましたが、測定機械などを持ち込んで行うような実感ではなく現場が全休になる日曜日に体で体感したまでの事なんです・・・
実験は午前10:00から午後15:00くらいまでの時間帯でした。
まずは南側に設置された幅1間(1.6m)の掃出し窓を開けて北側の洗面所とお風呂場の窓を開けスタート。
当日は天候も良く良く晴れていたのですがあまり風はない条件でした。
1時間経過したところで、次は南側の掃出し窓を閉めて、2階の吹き抜け部分に設置したトップライト(天窓)を空けてみて再び実験スタート。
そうすると確かに風の流れが起きました。
当然機器で測定したわけではなく、手や顔で感じるという非常に原始的な方法ですので確かではないんですが・・・
この作業を3回ほど繰り返し確認しましたが確かに掃出し窓よりはトップライト(天窓)を空けたほうが通風効果はあると思います。
繰り返しですがあくまで体感でした分りませんが・・・
トップライト(天窓)の通風効果
一般的に天窓の通風効果は一般的な窓と比較すると4倍の通風量があると言われています。
なのでトップライト(天窓)を利用すれば、涼を得るための通風をより効果的に得られることができるんです。
通風効果が得られるという事は排熱効果もあります。
室内にたまった暖かい空気は建物の高さ方向の温度差により発生する気流によって上昇します。
これを煙突効果と呼ばれています。
高低差のある開口部からは、無風でも煙突効果により空気の流れが起きて、下から上に空気の流れが起きます。
これを排熱とも呼ばれ天井付近にたまった温められた空気を外部に排出する効果があります。
真夏の暑さ対策になる
そうです真夏の暑さ対策にもなるんです。
真夏にエアコンに頼らずに涼を得るためにはどれだけ通風効果を得ることができるかにかかっているんです。
ただし誤解が無いように書いておきますが通風効果があるからといって真夏にエアコンを使わなくていいという事を言っているわけではないんです。
真夏は夜でも外気温が30°あるのに通風だけで快適に暮らせるとは言えませんので、エアコンを上手に使いながら通風を最大限利用することが都心での快適な暮らし方になると考えています。
まとめ
都心の狭小地では特に隣地からのプライバシーや通風の為の隣地からの十分な距離を確保することは非常に難しいのです。
このトップライト(天窓)なら屋根面に設置するのでプライバシーや通風効果も問題なくクリアーできるんです!
いかがでしょうかトップライトの通風効果を理解していただけたでしょうか
次回もお楽しみに!