木造建築物の防火規制が緩和されます
2017/02/24
おはようございます。
土手加藤材木店の加藤です。
昨日の夕方から東京ではみぞれ交じりの雨で物凄く寒かったですね。
今日は幾分寒さも和らいでいるようで朝日が気持ちいいです。
さて都心では建築基準法による防耐火の規制が大変厳しいです。
特に都心部の駅周辺や幹線道路周辺、
または商業地区などでは防火地域に指定されている地域が多いので、
これらの知識を良く知っておく必要があります。
台東区でもほとんどが防火地域に指定されているのでことさら防火規制の知識は必要なんです。
国でもこの厳しい防火規制の緩和を始めていて、
本年度国土交通省では建築基準法の耐火構造に関しての告示改正案を3点ほど検討しているようです。
具体的には1時間準耐火構造に関して、
軒裏の耐火被覆の仕様を具体的に使いやすいように追加するようです。
この軒裏などに関してはいままで曖昧なことが多くて、
非常に使いにくかったのですが今回の具体的な仕様により大変使いやすくなるようですね。
軒裏45分の準耐火構造は以前追加で使用が認められたのですが、
非常に使いやすく土手加藤でもこの追加の仕様は積極的に活用しています。
このい規制緩和の背景には、
木造による中大規模建築物への可能性があります。
規制緩和をどんどんして地域の木材を活用した建築物を可能にするための動きです。
いま小学校や保育園が木造による準耐火構造で建築が可能になったこともこの動きに連動しています。
上の画像は以前このブログでもご紹介したJR高知駅です。
屋根が木造で高知県の杉を活用した耐火構造です。
この迫力は実際に観てみると圧巻です。
木造建築物の新たな可能性を予感させる建築物です。
建築基準法の防耐火の告示の整理がもっと進むことを期待しています。