押入れを木のドアのクローゼットにリフォーム|台東区
2016/12/06
おはようございます。
台東区で工務店をしている土手加藤材木店の加藤です。
本日は小規模リフォームのご紹介です。
今回ご紹介するのは古くなった使い勝手の悪い和室の押入れを、
可動棚板とハンガーパイプが付いた使いやすいクローゼットにリフォームです。
和室の押し入れは昔から奥行きが90cmとほぼ決まっています。
ところが90cmの奥行きの押入れは奥の方にしまった物の出し入れがしずらかったり、
何を入れてたのか忘れてしまったというような事・・・・よくありませんか。
そこでクローゼットにリフォームのついでに奥行きを60cmにして、
日常生活で使いやすい物入れにします。
古く使い勝手の悪い押入れ
また押入れは湿気がたまりやすい場所です。
今回の押入れリフォームでは、湿気が多くて困っていたというお客様のご要望に応えるため、
クローゼットのドアを無垢の木で作成して湿気対策しました。
無垢の木はそれ自体で呼吸するので、
押入れやクローゼットのドアに使うことで湿気対策にもなります。
大工が造るクローゼットのドアです。
まずは無垢材のドアを造るために木を加工します。
木を必要な寸法に加工して形を整えます。
無垢の木は必ず反り(ソリ)が出るので使う木の特徴をよく見極めることが大切です。
ただし反りが出るから使えないというわけではなく、
この木のクセを利用しながらドアとして使うという事です。
ドアの框の部分を造っています。
カンナで表面を仕上げています。
クローゼットドアの框部分の断面です。
サネと呼ばれる凹みを付けます。
差し金でカネを確認します。
大工仕事ではカネと呼び、直角になっているのかという意味合いの言葉です。
部材と部材が直角に接合されないと後々狂いが出てしまいます。
カネの確認は常におこないます。
カネ(直角)に取り付けられた縦と横の部材。
クローゼットのドアの外枠となります。
外枠のクローゼットドアに落とし込みの木のパネルを取り付けます。
このパネルにも実(さね)加工しておいて部材同士がきちんとくっつくようにします。
ここまでくれば「なーるほど」と思っていただけると思います。
金物でしっかりと押さえて接着剤が乾燥するのを待ちます。
無垢の木で造ったクローゼットのドアが完成しました。
杉の木目が大変きれいです。
これを現場で取り付けると・・・・
完成です。
開け閉めの為の取っ手も木で造ってナチュラル感な雰囲気になりました。
クローゼットの中はこんな感じで、
可動式の棚板とすることで収納の用途に合わせることができます。
また奥行きも60cmと短くすることで使いやすい大きさにしました。
押入れから使い勝手のいいクローゼットへのリフォームいかがでしょうか。
今回はこれで終わりです。
次回をお楽しみに